自分自身と向き合い、己を高めていくことで、アジアレベルの中でも成長できるはずと本田は考えている。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 日本はアフガニスタン相手に5-0の大勝を収めた。何人かの若い選手たちが活躍を見せ、チーム内の競争もさらに高まってきた印象だが、本田は別の見方をしている。
 
「競争は当たり前に必要なんですが、競争というものが図り得る状況下ではないんで」
 
 アフガニスタンの勝利を評価していないわけではない。ただ、常に世界基準でモノを見ている本田は、アジアレベルでいくら結果を出せたとしても、ワールドカップを見据えれば、そこで満足すべきではないという考えがあるようだ。
 
 とはいえ、日本はアジアに身を置く以上、この環境で戦っていくしかない。その現実のなかで、本田は日本人の特長にフォーカスして行動している。
 
「結局、やれることも、やれる相手も限られている。でも、日本人は自分たちに対して、厳しい目を向けて、自問自答できると僕は思っている。これが我々の特長なので。限られた相手だけど、満足することなく、厳しく、一喜一憂しないで、突き詰めていくしかない」
 
 飽くなき進化と成長への欲望が、本田をさらに高いレベルへと押し上げていく。
 
「僕は一つひとつのプレーにもっとこだわりを持って、自己分析、チーム分析をしていくべきだと思っています」
 
 おそらく、シリア戦には先発でピッチに立つはず。自問自答を繰り返す本田の“こだわり”から目が離せない。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)