小学校に入る前に、下に弟妹(きょうだい)ができた子どもは太りにくいという研究がまとまった。一方、きょうだいができなかった子どもは肥満になる確率が約3倍にも高まるという。

米ミシガン大学のチームが米小児科学誌「Pediatrics」(電子版)の2016年3月11日号に発表した。

米国では14歳以下の子どもの6人に1人が肥満といわれ、社会問題になっている。日本でも最近、太り過ぎの子どもが多くなり、2015年3月に文部科学省が発表した調査によると、小学6年生で男子の10.3%、女子の8.6%が肥満だった。約30年前に比べ、男子は3倍、女子は2倍に増えている。

今回の研究では、米国全域の小学生約700人をピックアップ。健康データを分析し、体重の状態と小学校入学までに新たなきょうだいが生まれたかどうか追跡した。その結果、小学1年生の時点で肥満になる確率は、3〜4歳できょうだいが生できた子で5%未満と最も低かった。次が2〜3歳でできた子で8%、最も高かったのは入学までに生まれなかった子で13%に達した。

同大のジュリー・ルメング教授は「肥満予防のためにきょうだいを生みなさいと推奨するつもりはありません。しかし、きょうだいのいる子に肥満が少ないのは、家の中でゲームをしたり、テレビを見たりするより、きょうだいと一緒に公園に行って遊んだり、面倒を見てあげたりして、体を動かす機会が増えるためだと考えられます」と語っている。