日本を訪れる中国人旅行客による爆買いに陰りが見られるという一部報道がある。中国人旅行客が単なる買い物よりも、温泉など「体験」を重視するようになってきているとの見方があるほか、中国経済の減速や株価急落の影響もあるのかもしれない。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本を訪れる中国人旅行客による爆買いに陰りが見られるという一部報道がある。中国人旅行客が単なる買い物よりも、温泉など「体験」を重視するようになってきているとの見方があるほか、中国経済の減速や株価急落の影響もあるのかもしれない。

 韓国は2015年に中東呼吸器症候群(MERS)の感染拡大が起きたことから、中国人旅行客が激減した経緯がある。MERSも終息したことから、ようやく韓国では中国人旅行客の足取りが戻ってきたわけだが、今度は中国人旅行客の韓国での消費額が減少しているのだという。

 韓国メディアの亜洲経済の中国語電子版はこのほど、中国人旅行客の韓国国内における免税店および百貨店での消費が減少していると伝え、1月の免税店での中国人1人あたりの消費額は前年同月比15.5%減の193ドルにまで低下したと伝えた。

 記事は、中国人旅行客による消費額は百貨店でも同様に減少していると伝え、一部百貨店では客単価が前年比14.0%減、一昨年比では38%も減少していると紹介。中国人旅行客の消費額が減少している主な理由は「中間層の中国人旅行客の割合が増えてきたことにある」と主張したほか、消費の対象が高級ファッションブランドなどのぜいたく品から化粧品などの日用品に変化してきていることも一因だと論じた。

 そのほか、中国のインターネット事情も客単価の下落に影響を及ぼしていると主張。中国人ネットユーザーは買い物の後にネット上に商品の批評を書き込む人が多く、ほかの消費者の購買行動に影響を及ぼしていると指摘。高額の商品よりも、安くともコストパフォーマンスの良い商品に人気が集中するということだろう。爆買いが代名詞だった中国人旅行客だが、消費額の減少によって各国の中国人旅行客の争奪戦も終焉となる可能性もありそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)