「間違いなく自信を持っている」若き侍の成長を感じる手倉森監督

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[3.25 国際親善試合 U-23日本代表 2-1 U-23メキシコ代表]

 若き侍たちの成長を実感しているようだ。

 1月のAFC U-23選手権(リオデジャネイロ五輪アジア最終予選)で劇的な勝ち上がりでアジアチャンピオンに輝き、リオ五輪本大会への切符を手に入れたU-23日本代表が対戦したのは前回大会王者メキシコだった。格上の相手との対戦となったものの、前半2分にMF中島翔哉(FC東京)が電光石火の先制弾を叩き込むと、同33分にはMF南野拓実(ザルツブルク)がゴールを陥れて2点のリードに成功した。

 2得点ともに鋭い守備から縦に素早い展開でネットを揺らしたように、「試合の入りが良かった」と手倉森誠監督も振り返る。「相手が様子を伺っている内に先制点が取れたこと、手を緩めずに2点目を取れたこと。おそらくメキシコは次のポルトガル戦で万全になるため、60パーセントくらいのコンディションかなと。日本の方が気合いが入っていた」。

 後半に入るとメキシコに押し込まれる時間帯が続いたが、「守から攻で3点目を奪って仕留められれば」と体を張った守備でゴールを守り、時おり見せる鋭いカウンターからダメ押し点を狙った。3点目は奪えずにメキシコに1点差に詰め寄られて2-1で試合終了を迎えたものの、指揮官は「3点目を奪えていれば出来すぎくらいの内容。1点取られたくらいの方が、また次に進める。世界に向けての戦いの準備として、良いトレーニングができました」と前回王者からの金星獲得に充実感を滲ませている。

 1月のAFC U-23選手権まで、アジア8強の壁を打ち破れなかったチームだ。しかし、準々決勝のイラン戦を延長戦の末に制すと、準決勝ではこの世代が1度も勝利したことのなかったイラクを劇的なアディショナル弾で下し、決勝では宿敵・韓国に2点のリードを許しながらも逆転勝利を収めてアジアの頂点まで辿り着いた。

「最終予選を戦ったメンバーは間違いなく自信を持っているし、身に付けていると感じた。アジアから世界へという覚悟を惜しみなく出してくれた。そこはものすごく満足している」。指揮官はアジアでの厳しい戦いを勝ち抜いた選手たちの成長を実感しているようだ。

 5月にはフランスで行われるトゥーロン国際大会に出場する。ロンドン五輪王者を下したことで、「トゥーロンでは対戦国が本気になってくれる。選手たちにはマークが厳しくなったと意識させなければいけないし、柔軟性を求められる展開がくる」と周囲への警戒を強めながらも、「まぁ、そういったことを楽しみながら、チーム作りをしていければと思っています」とチームをさらなる高みへと導こうとしている。


●リオデジャネイロ五輪特集