25日、中国が洋風の地名の排除に乗り出した。写真は「ベニス」と名の付く建物。

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2016年3月25日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、中国が洋風の地名の排除に乗り出した。環球時報が伝えた。

中国民政部は1996年に「外国の人名、地名をわが国の地名としてはならない」という規定を設けているが、実際には多くの都市で通りや建物、居住区で「曼哈頓(マンハッタン)」「維尼斯(ベニス)」などの洋風の地名が存在する。

こうした状況を受けて、中国政府は22日、「道路、橋、建物、居住区の規則に反する地名を整理する」と発表した。今回の措置について、民政部の李立国(リー・リーグオ)部長は、「『大、洋、怪、重』などの文字および市民に不便を与えるような名称が対象だ」とし、特に「国家の主権と民族の尊厳を害し、社会主義の核心的価値や公序良俗に著しく反するもので、市民の反応が強いもの」に対して行われるという。

中国が洋風の地名の取り消しを行うのはこれが初めてではなく、2013年に河南省で公共の場所に外国の地名を付けることが禁止された時には、共産党機関紙・人民日報は「外国の名前を追求することは、アイデンティティーを失いやすくなるだけでなく、怠惰と自国の文化に対する自信の無さを反映するものだ」と厳しく指摘した。

政府のこうした対応に、ネットユーザーからは「(整理するのが)遅すぎたくらいだ」などと賛成の声がある一方、「民族主義」「形式主義」といった批判もあり、賛否が分かれている。(翻訳・編集/北田)