レンジでチンした野菜はなぜマズい?失敗しないコツ5
 コツさえ知れば、超カンタンで超おいしい。

 最も便利な調理器具と言えば、「電子レンジ」。特に野菜を切ってチンすることって多いですよね。レンジ加熱は、栄養的にも都合がよく、「ゆでる」よりもビタミンCなどの流出を防ぐことができる優れモノ。しかし、上手に加熱できなくて困っていませんか?

 グニャグニャになる、焦げてしまう、火花が散る……など悲惨な話は数知れず。そこで今回は、レンジでおいしい温野菜を作る際のコツをご紹介します。

◆レンジでおいしいは実現できる! 5つのコツ

 まずはじめに、「電子レンジの仕組み」について超カンタンにご説明します。

 電子レンジとは、電磁波の一種である「マイクロ波」がレンジ庫内に吐き出される調理家電のこと。マイクロ波が、野菜に含まれる水分子を刺激。刺激を受けた水分子は超高速に反転して熱を発生させ、野菜全体をあたためるという仕組みになっています。

 野菜をおいしく加熱するためのポイントは2つ。

1.マイクロ波の特徴を理解すること。
2.加熱により生まれた蒸気を上手に逃がすこと。

 では、具体的にコツをご紹介していきましょう。

(1)中央部分に置かない

 マイクロ波はレンジ庫内の壁にぶつかって反射する特性があるため、中央部分に当たりにくい、つまり真ん中は加熱されにくいという特徴が。カリフラワーやブロッコリーを加熱する場合、ドーナツのように並べることで加熱ムラを減らすことが可能です。

(2)うす切り・輪切りはNG! 乱切りで!

 マイクロ波は、庫内上部から出て、野菜の角やとがった部分に集中する特性が。とがった部分の多い「乱切り」にすることで、加熱効率を高めることができます。大根、ニンジンのような根菜類は輪切りやうす切りにしないよう気をつけて。

(3)塩をふるのはNG

 青菜をゆでる際に入れるのが、「塩」。マイクロ波は塩分に集中しやすいため、加熱ムラが発生してしまいます。ほうれん草などの葉っぱものを加熱する際は、塩分ナシと覚えましょう。余談ですが、これはオイルも同様。こだわってオリーブオイルなどをたらすのも厳禁です。

(4)食材を浮かせる

 上から照射されて反射を繰り返すマイクロ波は、どうしても食材の底面にはあたりません。サツマイモやトウモロコシのようなかたくて長い野菜は、割り箸を使って浮かせた状態で加熱を。この工夫は、逃げ場のない蒸気によって下だけベチャベチャになるのを防ぐことができます。

(5)あたため容器は「角型」ではなく「丸型」!

 レンジ専用タッパーを使用する場合、収納に便利な「角型」を選びがちですが、レンジ加熱には最適ではありません。先に書いた通り、マイクロ波は角に集中する特性があるため、効率よく加熱をするなら、「丸型」を選んで。

 最後に、これらのポイントをカンタンにクリアできる便利グッズをご紹介。最初は半信半疑で購入、おそるおそるチンしたところ……期待以上の仕上がりに!! 歓喜の叫びをあげてしまいました。

 ちなみに、100均にも類似品が出ていますが、差は歴然。味噌汁や煮物も時短でカンタンにできちゃいますから、コレ、レンジ専用に1つ持っておくと、超便利かもしれません。いやー、電子レンジ万歳! 便利グッズ万歳です!

<TEXT,PHOTO/スギ アカツキ>
【スギ アカツキ】
東大卒の食文化研究家。長寿美容食研究家。在学中に基礎医学や生命科学を学ぶ。さらにオーガニックや久司マクロビオティックを学び、独自で料理研究をはじめる。モットーは「長く美しくを、簡単に」。忙しい現代女性に合わせた健康メニューが得意。ヨガ教室や人気ブログ(http://saqai.com/)も手がけている。