山東省済南市に本社を置く旅行会社の嘉華旅游は、日本で「桜のロマン」を満喫できるとして、旅客機をチャーターしてのツアーを実施する。出発日は27日という。(イメージ写真提供:(C)Shao−Chun Wang/123RF.COM)

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 山東省済南市に本社を置く旅行会社の嘉華旅游は、日本で「桜のロマン」を満喫できるとして、旅客機をチャーターしてのツアーを実施する。出発日は27日という。

 嘉華旅游が、日本への「花見旅行」のために旅客機をチャーターするのは初めてという。京都、奈良、神戸、大阪、東京、横浜と、コースとしては「定番」だ。山東省メディアの大衆網は同ツアーについて「日本は小さな国だが、各都市の雰囲気は違う」として、さまざまな雰囲気と風情を楽しめそうだと評した。

 大阪については、歴史と新しさが同居と紹介。京都については1200年以上の歴史を持つ「本物の日本、そして日本人のふるさと」と表現。文化財の多さを強調した。

 また、旅の途中で眺めることができる富士山は「日本の神聖なシンボル」と表現。「その美しさに勝るものはない」と称賛した。

 嘉華旅游は1997年の創業だ。2010年には同社を利用して香港やマカオ、あるいは日本を訪れた人が1万人レベルに達した。その後も国内外に多くの旅行客を送り込んだ。

 中国は1980年ごろから、外国人向けの観光関連産業を外貨獲得の貴重な手段とした。当初は中国国際旅行社、青年旅行者、民族旅行社といった国営(国有)系の大手旅行会社しか、外国人観光客を扱うことが認められていなかった。しかし1990年代に旅行業についての規制が緩和されると、大手旅行会社のベテラン社員が一斉に独立して、小さな旅行会社が乱立することになった。

 過当競争で経営が行きづまり倒産する例も多かったが、大きく成長する会社もある。嘉華旅游は成功事例の1つと言ってよいだろう。

 なお、2000年代からは、海外旅行をする中国人が急速に増えた。それに比べれば、中国を訪れる外国人観光客の増加率は低い状態だ。2015年には、海外旅行に出た中国人が旅先で使った金額は累計1兆3500億元(約23兆3600億円)、外国人客が中国国内で使った金額は累計3846億元だったなど、中国の旅行産業は完全に「貿易赤字型」になったという。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C)Shao-Chun Wang/123RF.COM)