攻撃に関しては周囲とのフィーリングを重視する岡崎。考える時間を減らし、味方同士の一瞬のアイデアを大事にしていきたい考えだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 5ゴールを奪取したアフガニスタン戦は、いつもよりチーム全体としてスピーディな印象を受けた。
 
 中盤でタメを作り、左右に揺さぶりをかけるといった駆け引きはあまり見られなかった。金崎と2トップを組んだ岡崎は、とりあえずは「(ボールを)取ったら前に、というのがみんなの頭にある」という。
 
 その岡崎に関しては、たしかに味方がマイボールにした時は、裏を狙うにせよ、引いて受けるにせよ、誰よりも早く動き出してパスを引き出す準備をし、攻撃のテンポアップを促していた。
 
 一連のプレーは、頭で考えて、行動に移すというわけではない。いかに“感じて”プレーできるかが重要のようだ。
 
「攻撃に関しては“考える”というのが一番いらないことなのかな、と。『前へ』という共通意識さえあれば、あとはフィーリングで合わせていけばいい」
 
 感覚――。“考える”時間を限りなく減らし、味方同士のフィーリングを高い次元で合わせていけば、よりハイテンポな攻撃が可能になるのか。
 
「これまでは、ミスをすることを少し恐れている部分があったと思う。だけど今は、前へのミスだったらそのまま行っちゃえ、みたいな感じでもある。
 
 距離感を良くしておきながら、“だいたい”でサッカーをする感じですね。確実性を選んでプレーしていたところを、“だいたいこの辺に走っているだろう”と、ヒールしたり、裏に流したり、ワンタッチで落としたり。
 
 僕はそれを意識していたし、周りもできていた時があったんじゃないかな」
 
 現状は、“だいたい”の精度は決して高くない。アフガニスタン戦でも明らかなパスミスは少なくなかった。もっとも、個々の“だいたい”の刷り合わせが今後、さらに進んでいけば、よりスピーディで連動した崩しが可能になるだろう。
 
 その中心には、感覚を重視する岡崎がいるはずだ。貪欲にゴールを目指し、とにかく前を向こうとして相手に脅威を与える背番号9が、ハリルジャパンの攻撃をリードする。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)