プチプラアイテムを活用して、お花見気分のおもてなしをするコツ

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開花宣言も出て、桜が満開へと近づいていくこの時期。外にお花見に出かけるのもいいけれど、部屋でも春を感じたいところ。「簡単な工夫次第でお部屋に季節感を取り入れることができます」と、歳時記に関する著書を持つ柳本あかねさん。

例えば、今の時季はお花屋さんに足を運ぶと、桜が枝売りしているはず。これを1本購入するだけで、さまざまに自宅で“お花見”を演出できるのだとか。

「小枝に切って、花瓶や背の高いグラス、おちょこなどに差して部屋のさまざまな場所に置きましょう。桜は和の器との相性がいいので、湯のみや小鉢に活けても雰囲気ある飾り付けができますよ」(同)

ホームパーティや女子会などの予定があるのなら、懐紙を使ってカトラリーに桜の枝を結ぶと春の風情たっぷりのおもてなしに。

「コツは、カトラリーよりも桜の枝を短く切ることと、懐紙を2cm幅に折ること。懐紙がない場合は、白いリボンなどで代用してもOKです」(同)

また、日本手ぬぐいもおもてなしにも活躍するアイテム。桜の花や菜の花柄などを選び、はさみで1/4サイズにカットして、まずは来客時のお手拭きにして、汚れてしまったらテーブルを拭く台拭きとして使おう。

「春から夏に季節が変わったり、汚れが目立ってきたら、雑巾に格下げして無駄なく使いましょう」(同)

さらにお部屋に春気分をプラスしたいのなら、キッチンや洗面所などの小さな窓に春色の布を飾るのがおすすめ。必要なものは、90cm幅の麻の布を50cmほどと、つっぱり棒の2つ。布の幅や長さを気にせず、はさみを使って布を縦長に切り、窓に設置したつっぱり棒にかけるだけで出来上がり。

「布の色は、ラベンダー色やくすんだピンク、黄色などを選びましょう。窓枠のサイズに合わせたり、端を処理したりせずに、切りっぱなしの布をあえてラフに飾るほうがおしゃれな印象になります。余った布は、はさみで5〜7cm四方にカットして、コースターにして活用する手も。こちらも切りっぱなしのほうがかえって風情が出ると思います」(同)

ほんのちょっとの工夫だけれど、気分はすっかり変わるはず。好みで取り入れて、おもてなしで活用して。

写真:白井由香里

柳本あかね
日本茶カフェ「茜や」、お茶とお酒「茜夜」店主。日本茶インストラクター。きき酒師。グラフィックデザイナー。二級建築士。著書に『いちばんおいしい日本茶のいれかた』(朝日新聞出版社)、『神楽坂「茜や」の小さな暮らし』(河出書房新社)、『「茜夜」のシンプルに暮らす、小さなキッチン』(河出書房新社)がある。最新著書に『「茜や」の小さく楽しむ おうち歳時記』(河出書房新社)。