台中市政府文化局提供

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(台中 25日 中央社)台中市政府都市発展局(都発局)は24日、取り壊しが始まった日本統治時代の1919年建造の「天外天劇場」(台中市)について、施工者に対し工事の中断を求めた。

都発局は中断要求について、同局が出していた通知はあくまで建物の使用中止と安全性の確保を所有者に求めるもので、取り壊しは認めていないと説明した。

台中市政府文化局は、同劇場は文化資産ではないものの、歴史的価値を有する建造物だと強調。所有者には取り壊しではなく、リフォームを行い再利用するよう考え直してほしいとしている。

天外天劇場はもともと台中の名士が1919年に建てた個人劇場で、1935年に改築され、一般市民にも開放されるようになった。戦後も修復を経て劇場として利用されたが、その後は冷凍倉庫、駐車場などとして使われ、荒廃が進んでいた。

同劇場をめぐっては、民間団体などの求めで審議が行われたが、損傷が激しく、所有者の同意も得られないことから文化資産としては認められなかった。政府による購入なども検討されたが実現せず、保存のために残された道は市民による出資のみとなっている。

(廖壬楷、カク雪卿/編集:杉野浩司)