ダイエットをして体重が減っても、すぐにリバウンドしてしまうことはよくある。はたして短期間で早くやせるとリバウンドもしやすいのだろうか。

じっくりやせるケースと比較すると意外な結果がわかった。リバウンドのしやすさは変わらないが、早くやせると筋肉の落ちる量が大きくなるのだ。

「早くやせる」と筋肉まで分解して燃焼してしまう

オランダのマーストリヒト大学のチームが、国際肥満学誌「obesity」の2016年2月24日号に発表した。

研究チームは、ダイエットにかける時間が、その後の体重再増加(リバウンド)に与える影響を調べるため、57人の参加者を次の2つのグループに分けて食事制限した。参加者は全員、肥満度を表わす体格指数(BMI)が28〜35の肥満者ばかりだ。

(1)低カロリー食(1日1250キロカロリー)を12週間続ける「ゆっくりやせる」グループ。

(2)超低カロリー食(1日500キロカロリー)を5週間続ける「早くやせる」グループ。

そして、それぞれダイエット期間の終了後、9か月間にわたって追跡調査し体重や体成分(脂肪や筋肉量など)の重さを測定した。その結果、「ゆっくりやせる」グループは平均で体重が8.2キロ減ったが、4.2キロ戻った(リバウンド率51.2%)。「早くやせる」グループは平均で9.0キロ減ったが、4.5キロ戻った(リバウンド率50.0%)。両者のリバウンドの割合はほとんど変わらなかった。

ところが、ダイエット後の「徐脂肪体重」(脂肪をのぞいた筋肉などの体重)は、「早くやせる」グループが8.8%減ったのに、「ゆっくりやせる」グループは1.3%しか減らなかった。「早くやせる」と脂肪だけでなく、筋肉を分解して燃焼してしまうのである。