独コンチネンタルは米国・カリフォルニア州サンタバーバラに本社を持つAdvanced Scientific Concepts, Inc. (ASC)から高解像度3Dフラッシュライダー(以下、FL)事業を取得することを発表しました。

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コンチネンタルは、ASC社のFL事業を買収して、コンチネンタルの自動運転部門を強化することを狙っているようです。

既存のコンチネンタルの運転者支援システム(ADAS)製品ポートフォリオをFL技術で補完し、高度自動運転や完全自動運転の実現に必要となる周辺センサー群にFL技術を組み込むものと見られます。

ASC社のFL技術の特長は、リアルタイムの画像認識と周辺環境認識を同時に実現できることです。FL技術を自動運転のサンサー類やMPUに組み込むと、より詳細・正確に車両周囲の視界を認識し、昼夜問わず、悪天候下でも性能を発揮することができることになります。

コンチネンタルでは、車両の周囲を検知するさまざまなセンサー類を開発しており、まずセンサー類にFL技術を組み込むと思われます。

コンチネンタルのシャシー&セーフティー部門の先進運転者支援システム(ADAS)事業部を統括するカール・ハウプト氏(Karl Haupt)は、

「自動運転レベルを安全に高めていくには、幅広い環境センサー類が必要です。コンチネンタルは、これまでにレーダー類、カメラ、そしてデータ融合の分野で能力を発揮してまいりました。自動運転の開発において、業界リーダーの地位を高めるためには、ASC社のFLを製品群に加えることが非常に重要だと考えています」

と説明しています。

事業統合にあたり、ASC社の従業員はコンチネンタルのシャシー&セーフティー部門ADAS事業部に加わり、カリフォルニア州サンタバーバラに事業部を構えることになります。買収価格については非公表です。

コンチネンタルの取締役会メンバーでシャシー&セーフティー部門プレジデントを務めるフランク・ヨーダン氏(Frank Jourdan)は

「コンチネンタルでは、自動運転といった次世代技術に継続的に投資しています。自動運転は将来のモビリティの主要な要素であることは明らかであり、ADAS製品(先進運転者支援)ポートフォリオの拡充はその基礎なのです」

と述べています。

2012年12月、コンチネンタルはサプライヤーとして初めて、アメリカ・ネバダ州DMV(自動車登録免許管理局)から承認を受け、公道での自動運転カーの試運転ライセンスを取得し、72,000マイル(約115,880キロメートル)以上を高度自動運転モードで走行しました。

アメリカ、ドイツに続き、コンチネンタルでは日本でも自動運転への取り組みを開始しています。

コンチネンタルというとタイヤメーカーという印象ですが、傘下にオートモティブ・グループを抱える欧州での自動車部品メーカー大手としての顔もあります。

完成車メーカー、部品メーカーを問わず、自動運転に対する動きが激しくなっており、自動運転の分野でもコンチネンタルの今後の動向に注目が集まっています。
動向に注目が集まっています。

(山内 博・画像:コンチネンタル)

自動運転技術の開発強化へ向け、高解像度3Dフラッシュライダー技術をコンチネンタルが獲得(http://clicccar.com/2016/03/25/361768/)