NTTドコモで「ケータイ払い」を担当している大浦勇亮さん

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インターネットを利用したオンラインショッピング(ネットショッピング)は、価格の比較がすぐできて、その中からお手頃なものを24時間いつでも買える。そして指定した場所まで届けてくれる。

代金支払いの主流はクレジットカード決済だが、簡単・便利に決済できるサービスがほかにもあるのをご存じだろうか。それがドコモのケータイ払いだ。毎月の携帯電話料金と合算してネットショッピングの代金を支払うことができる。2015年12月1日に始まった「dケータイ払いプラス」では、他キャリアの契約者も利用できるようになった。

ネットショッピング利用者は、利便性の高さだけでなく、ポイントが貯まることに魅力を感じる人も少なくない。その点ドコモのケータイ払いは、ポイント加算率の高さでも話題になっている。何かと特典の多いこのサービスについて、NTTドコモのプラットフォームビジネス推進部 ビジネス推進・第一ビジネス企画担当課長の大浦勇亮さんに話を聞いた。

ポイントの二重取りも可能

――ケータイ払いとはどんなサービスですか。

「ケータイ払いは、ネットショッピングの利用などで簡単・便利にお使いいただける決済サービスです。便利さでいえば、月々の電話料金と合わせてお支払いただけます。簡単というところでは、4ケタのパスワードを入力するだけで購入が完了します。あとは共通ポイントプログラム『dポイント』が貯まって、おトクなところも魅力です」

――ケータイ払いは2種類あるそうですが、違いを教えてください。

「『ドコモ ケータイ払い』は、ネットショッピングの代金を月々の携帯電話料金の支払いにまとめることができるものです。一方の『dケータイ払いプラス』は、dポイントが貯まるだけでなく、商品購入時に充当=使うこともできます。月々の携帯電話料金合算払いのほかクレジットカードやdポイントでの支払いも可能です。ドコモの回線をお使いでない方でも、クレジットカードを登録いただければ利用可能です」

――消費者の立場から見た、ケータイ払いのメリットはなんですか。

「先ほど申し上げた『便利で簡単』というところ、あとは『安心して使える』という点です。ネットショッピングに抵抗がある人はいまだに多くいらっしゃいます。ケータイ払いなら、そうした不安なく使えるという声をお客さまからいただいております。代金引換のように手数料が発生することも原則ありません」

――総務省の「家計消費状況調査」によると、2015年にネットショッピングを利用した世帯の割合は27.6%。2002年から約5.2倍増えていますが、抵抗感を持つ人は案外多いようですね。

「われわれがアンケートをとっても、『たまにしか使わないサイトでクレジットカードを登録するのは不安』という声は世代に関係なくあり、20代や30代の方もいます。実店舗なしのネットショップだと、とくに警戒されるのかもしれません」

――ケータイ払いでポイントが貯まるのは魅力的ですね。「ポイントの二重取り」、つまり加盟店がdポイントとは別のポイントを発行して、利用者に付与するケースはありますか。

「それは加盟店の方針によります。例えばファッションサイトの『神戸レタス』は、dポイントと店独自のポイントの両方を購入者に対して付与しています。また『ソニーストア』で商品を購入してソニーポイントが発行された場合でも、dポイント発行額への影響はありません」

「私が言うのもなんですが太っ腹です」

――テレビや電車の車内広告を見ると、dポイントやdカードの広告をよく見かけます。支払い方法にdカードを選ぶと、おトクになることはありますか。

「dカードゴールドをお持ちの場合、月々の携帯電話料金支払いにつきdポイントが10%付きます。"意識して貯めなくても、気づいたら貯まっている"。ドコモで貯めていただいたポイントを実店舗やネットショッピングで使っていただけます。私が言うのもなんですが、太っ腹すぎるかなと(笑)」

――「dケータイ払いプラス」と「ドコモ ケータイ払い」、利用可能店舗はどれくらいあるのでしょう。

「16年3月24日現在、17社19サイトがdケータイ払いプラスに対応しています。最近ですと、ファッション通販の『salus』(サルース)や『MAGASEEK/OUTLET PEAK』(マガシーク/アウトレットピーク)、野菜/食品宅配の『らでぃっしゅぼーや』、総合通販の『SHOP JAPAN』(ショップジャパン)が加わりました」

「一方のドコモ ケータイ払いは数万のサイトに対応しています。主なところでは『楽天オークション』や『Yahoo!ショッピング』をはじめ、『ナノ・ユニバース』『ニッセン』『ツタヤディスカス』『モバイルSuica』などに対応しています。earth music&ecology (アース、ミュージック・アンド・エコロジー)など人気ブランドアイテムが定額で借り放題の『mechakari』(メチャカリ)も3月11日に対応したばかりです」

――これほど多くのネットショップに対応しているとは知りませんでした。どこも規模が大きくて、安心して利用できる事業者ですね。

「ソーシャルゲームをはじめ、デジタルコンテンツの販売サイトはほぼケータイ払いに対応しています。一方、利用できないショッピングサイトはまだまだあります。ポイントプログラムに対する感度は女性の方が高いことを考えると、20・30代向けのファッションECサイトのカテゴリーで加盟店を広げていきたいと思っています」

――現在展開中のキャンペーンで、「見逃したら損!」というものを教えてください。

「『東京ケーバラ娘』というのがあります。これはいま話題のマンガ『東京タラレバ娘』とのコラボレーションです。お客様が主人公の『描き下ろし』オリジナルマンガを読みながら自身のタイプを診断できるというもので、診断後、総額1000万円分のギフトカードが当たるキャンペーンに参加いただけます。さらに期間中、合計1000円以上利用された方に、抽選で1000人に1万円がドコモ口座にキャッシュバックされるWチャンスを、3月31日まで実施中です」

「10サイトで実施している『春の新生活応援キャンペーン』も注目です。dポイントまたは店舗独自ポイントが2〜15%もらえます。こちらも3月31日までです」

「dケータイ払いプラス利用者が対象ですが、3サイト利用いただくことで、最大15%分のdポイントがもらえるキャンペーンも展開中です」

――ほとんどのキャンペーンは3月末で終了するようですが、4月以降はどうなるのでしょう。

「まだ具体的にお話しできない状況ですけれど、ケータイ払いを多くの方に広め、使っていただきたいので、4月以降もいろんな施策を展開しようと思っています」

ついつい買いすぎちゃう人は「上限金額設定」を使うべし

――ケータイ払いのページを見ていると、「さらに! ドコモケータイをお持ちの方なら100人に1人、対象サイトでのお買い物金額全額ドコモ口座にキャッシュバック」という企画に気づきました。すごいキャンペーンですね......。先ほどの話にも出てきましたが、ドコモ口座はどんなサービスですか。

「ドコモ口座は11年5月、契約者同士が送金できる仕組みとして開始しました。プリペイドで入金しておけば、携帯電話番号でお金を送ったり受け取ったりできるほか、電話料金やネットショッピングの支払い、銀行口座への払い出しも可能です。ケータイ払いの支払いにも充当できますので、いわばネットの貯金箱のようなものです。利息は付きませんが(笑)」

――ネットショッピングの支払いにドコモのケータイ払いを利用する場合、金額の上限などはありますか。

「上限金額は1か月単位で設定します。(1)NTTドコモが自動的に設定するケースと、(2)お客様の任意で設定いただくケースの2種類があります。(1)の場合、携帯電話料金と合わせてお支払いいただく限度額は通常5万円で、未成年の場合は1万円となります。(2)は(1)の範囲内ですが1000円単位で決められます」

「お客様の声として、『限度額を自分で設定できるのはいいですね』という声はよくいただきます。仮に5万円まで使える枠があっても、『自分は使いすぎてしまうから1万円まで』と限度額を1万円に定めて、ゲームをする方は大勢いらっしゃいますね。ネットショッピングの利用者でも『ついつい買ってしまう』『購入した額のイメージの3割増しくらいで請求がくる』という声は少なくないですよ」

「スマホの普及に伴ってネットショッピングの市場が広がっています。簡単に限度額を設定できるケータイ払いについて、そのメリットを多くの方に知ってもらい、利用を促進したいと考えています」