日本ではどこでも目にする自動販売機(自販機)だが、中国では見かけることは決して多くはない。日本でも自販機荒らしの犯罪はないわけではないものの、ごく少数と言える。そのため、一般的には自販機を安心して設置することができる。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本ではどこでも目にする自動販売機(自販機)だが、中国では見かけることは決して多くはない。日本でも自販機荒らしの犯罪はないわけではないものの、ごく少数と言える。そのため、一般的には自販機を安心して設置することができる。

 一方、中国で自販機が少ないのは設置した途端に犯罪の対象となってしまうためだろう。これまでにも自販機が設置してすぐに商品やお金が盗まれたという報道がたびたびなされている。

 日本の自販機は設置数が多いだけではなく、販売している商品も飲料だけでなく、食べ物をはじめとするユニークなものも多く、外国人にとっては目新しく映るようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、「日本の自販機はこんなものまで売っている!」と題して、日本の自販機を紹介する記事を掲載した。

 まず記事は、日本の自販機設置数は世界一ではないものの、23人当たり1台という設置密度が世界一であり、「自販機大国の名に恥じない」と紹介した。ちなみに自販機の設置数では米国が日本を上回っている。日本自販機工業会によれば、自販機の普及台数や販売金額の調査が行われているのは日本を除くと米国のみであるため、日米以外についてははっきり分からないというのが現実だ。設置数で日本は米国を下回るものの、自販機による年間販売金額では日本のほうが米国を上回っているという。

 なぜ日本にはこれだけ多くの自販機が設置されているのだろうか。記事は3つの理由を挙げている。1つは治安が良いこと、2つ目は一般家庭でも設置して副業にできること、3つ目は政府が自然災害の対応に活用していることだと主張。災害時に自販機は市民に無料で飲料を提供し、モニターで災害状況と避難に関する情報も提供するのだと紹介した。

 記事はさらに、「最も驚かされるのは日本の自販機の万能性」だと主張。飲み物やタバコ、アイスといった一般的に見られる自販機はもちろん、「生花、たまご、新聞紙、食器、下着にいたるまで何でもある!」と伝え、日本の自販機の多様性の一例として、カットリンゴの自販機を紹介。ビタミンCを破壊しない技術で新鮮さを保ち、食べやすいように小分けにされ、種類も皮つき、皮なし、はちみつ味、キャラメル味から選べる、とそのこだわりと工夫に感心した様子。

 ほかにも、焼きそばやたこ焼きなど、メニュー豊富なホットフード、空港に設置されている旅行者向けのSIMカード、ラテアートが体験できるコーヒー販売機、印鑑、米、さらには寺院にある祈祷用品の販売機と、日本の自販機では多様な商品が販売されていると紹介。最後に「日本の自販機で買えないものはない!」と締めくくった。

 日本人にとっては日常の生活に溶け込んでいる自販機だが、中国人にとっては奇異に思えるようだ。しかし、種類豊富な自販機は、日本人の発想の豊かさと何事にもこだわる日本人の国民性を示しているともいえそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)