米国の実業家で同国の大統領選挙での共和党の候補者選びでトップを走るドナルド・トランプ氏はワシントン市内で建設中のトランプ・インターナショナル・ホテルで現地時間23日に記者会見を行った。トランプ氏は中国メディアの新浪網の質問に答え、、「中国人のカネはいらない」、「旅行客には来てほしい」などと述べたという。(イメージ写真提供:123RF)

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 米国の実業家で同国の大統領選挙での共和党の候補者選びでトップを走るドナルド・トランプ氏はワシントン市内で建設中のトランプ・インターナショナル・ホテルで現地時間23日に記者会見を行った。トランプ氏は中国メディアの新浪網の質問に答え、「中国人のカネはいらない」、「旅行客には来てほしい」などと述べたという。

 集まった記者団に対してトランプ氏は、「君たちが座っている場所は、3カ月にはホテルの豪華なホールになる。私の後ろはレストランやショップ、(吹き抜けになっている)2階部分は豪華なスウィート・ルームだ。それから、興奮的なのはワシントンDCで最も大きなダンスホールもあることだ」などと、建設中のホテルをひとしきり自慢したという。

 新浪網は「超豪華、超高級、超自慢、超興奮、超強大……。これらの単語は今、『トランプ英語教室』での必修語彙」と皮肉った。

 新浪網によると、トランプ氏は突然、中国を非難しはじめた。「中国が南シナ海でやっていることを見てみろ。オバマを超バカにしているんだ。デッカイ基地を作っている。それでもって、われわれからカネを吸い上げているんだ。われわれの国からカネを持ち去っている。中国を築いたのは実際にはわれわれの……。まあだから、われれはいろんな国の友達でなきゃならないということだ」などと言ったという。

 新浪網はトランプ氏の話術については、「話は脱線するが、メリハリはありエンタメ性もある」などと認め、「これが、トランプ氏が世論を引き付ける原因なのかもしれない」と評した。

 質疑応答の際には、新浪網記者も質問ができた。「トランプさん。もしもあなたが当選したら、中国からの投資や観光客を歓迎しますか。あなたは一貫して中国を批判していますね」とそこまで言うと、トランプ氏は質問をさえぎって「中国人客は絶対に歓迎するさ。でも(中国人による)投資は必要ない。中国人は、こちらにカネを使わなくていい。中国人観光客は必要だがね。もちろんだ」と述べたという。

 “暴言”が多すぎるとしてトランプ氏を批判する声が高まっているが、大統領選における共和党候補者選びで、同氏の勢いは止まらない。数々の問題発言については「失言ではない。表現を選び、計算しつくして話している」との見方もある。

 上記発言について言えば、ホテル経営者として「中国人客に来てほしい」と同時に、「オレは手広く不動産事業をやっているんだ。中国人は投資なんかで手を出すな」と読解することもできる。トランプ氏は今後、「米国からのカネで、国を築いた」と非難する中国からの観光客から、ホテル料金などとして「吸い上げたカネ」を自らの政治資金の一部にすることになる。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)