景気減速に対する懸念が高まっている韓国において、家計債務が増加している。韓国の国内総生産(GDP)に対する家計債務の比率がわずか1年間で3%も上昇し、消費がさらに減退する恐れが浮上している。(イメージ写真提供:123RF)

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 景気減速に対する懸念が高まっている韓国において、家計債務が増加している。韓国の国内総生産(GDP)に対する家計債務の比率がわずか1年間で3%も上昇し、消費がさらに減退する恐れが浮上している。

 韓国の亜洲経済の中国語電子版記事は、国際通貨基金(IMF)がまとめた19の新興国を対象としたデータを引用し、韓国のGDPに対する家計債務の比率が1年で3.45%も上昇したと紹介。上昇率で韓国を上回ったのは中国だけだったとし、中国は3.59%上昇だったと伝えた。

 続けて、15年に新興国の家計負債は総額3350億ドル(約37兆5476億円)も増加し、累計8兆ドル(約896兆6599億円)を突破したことを紹介。GDP総額に対する家計債務の割合も35%に達し、すでに世界金融危機前の水準の約2倍に達していると紹介。新興国では超低金利のもとで借金をする家計が増えていることを紹介した。

 記事は、韓国では高齢化が進んでいること、住宅担保ローンの増加といった要因を背景に、高齢者を中心に債務が増加していることを指摘し、「大きな社会問題となっている」と指摘。韓国の中央銀行である韓国銀行の統計を引用し、15年末までに韓国の家計債務の総額は1207兆ウォン(117兆2908億円)に達し、2002年に統計を開始して以来最多となったことを紹介した。

 専門家によれば、短期的に韓国で債務危機が勃発するリスクは小さいものの、家計債務の増加はただでさえ低迷している消費をさらに減退させる可能性があり、韓国経済の回復をさらに遅れさせる可能性があることを伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)