自動車で道路を走行中、車線変更をするときには方向指示器を出す。パッシングや減速などによって譲ってもらった時には、ハザードランプを出して「お礼」をする。日本ではよく見かける光景だが、中国では「当たり前」ではないという。ハザードの「お礼」はともかく、車線変更で方向指示器を出さないのはなぜか。出したら入れてもらえないからである。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 自動車で道路を走行中、車線変更をするときには方向指示器を出す。パッシングや減速などによって譲ってもらった時には、ハザードランプを出して「お礼」をする。日本ではよく見かける光景だが、中国では「当たり前」ではないという。ハザードの「お礼」はともかく、車線変更で方向指示器を出さないのはなぜか。合図したら入れてもらえないからである。

 中国メディア・網易は23日、「どうして日本では道路の強引な割り込みが少ないのか」とする写真記事を掲載。日本と中国による車線変更時の様子を比較しながら、その理由について解説した。

 記事はまず、日本で高速道路の本線に合流すると思しき自動車の画像を紹介。右側の本線に入るため、自動車が右の方向指示器を点灯していることを説明した。続いて、夜間の信号がない交差点で左折してくる自動車に道を譲ったところ、譲ってもらった側の自動車がハザードランプを点灯したシーンの画像を示し、「お礼の気持ちを示すものである」としている。

 そのうえで、中国の道路で日常的に繰り広げられる、無理に割り込もうとする自動車と割り込ませじと車間を詰める自動車との「格闘」の事例画像を多数紹介。なかには不幸にも事故を起こした事例もあり、記事は「多くのドライバーが車線変更時に合図を出さない理由は、出せば譲ってもらえなくなるからだ」、「一方で、合図を出せば譲るのが当然だという歪んだ心理のドライバーもおり、これもダメだ」、「相手の気持ちを考えたことがあるのか」などと断じた。

 そして「日本のドライバーの行為は実に学ぶ価値のあるものだ。野蛮で横柄な運転が減れば、リスクは減るのである」とし、自分のことばかり考えずに他車にも配慮したうえでの運転を呼びかけた。

 自動車の運転にはドライバーの性格が多分に表れるという。「ハンドルを握ると人格が変わる」人の話をよく耳にするが、もしかしたらそれがその人の「本性」なのかもしれない。そして、自動車の交通状況にはその国の社会状況や、人びとの「国民性」が映し出されるとも言えそうだ。「和諧社会」とは、安心して車線変更ができ、譲る方も気持ちよく譲れる交通事情を持つ社会でもある。

 ただ、「日本のドライバーの習慣を見習おう」として今日から1人で実践しようとすると、事故を起こす可能性がかえって高くなる。見習うのであれば、社会全体でやらなければならない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)