日本との受注競争で中国が勝利したインドネシアの高速鉄道計画。だが、中国側の経済負担が大きく、利益の小さい当計画を疑問視する声があがっている。「インドネシア高速鉄道の計画は欠陥が多い」と指摘する米メディアの報道もある。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本との受注競争で中国が勝利したインドネシアの高速鉄道計画。だが、中国側の経済負担が大きく、利益の小さい当計画を疑問視する声があがっている。「インドネシア高速鉄道の計画は欠陥が多い」と指摘する米メディアの報道もある。

 こうした声に対して、中国メディアの華声在線はこのほど「建設コストの安いジャワ高速鉄道の背後にある大きな価値」と題して、中国側のメリットを強調する記事を掲載した。

 インドネシア高速鉄道は1キロメートル当たりの建設コストが中国国内とほぼ同等であり、これは「建設段階では利益が出ないことを意味している」と指摘。しかし記事は、インドネシア高速鉄道は、単に建設における利益だけを見るのではなく、「長期的な観点にもとづき、その背後にある存在意義と社会的価値を見るべきだ」と主張した。

 記事では特に、今回のプロジェクトが成功すれば「さらなる海外進出のための道を開くことになる」と主張。インドネシア高速鉄道は、中国が進める「一帯一路」の枠組みにおいて各国との協力関係をさらに深めるものとなり、完成すれば中国と東南アジア諸国との連携強化を促進し、「一帯一路」沿線諸国の交通インフラ整備において重要な役割を果たすと論じた。

 また、インドネシア高速鉄道が成功すれば、中国-タイ間や、アメリカ西部、シンガポール-マレーシア間、セルビア-ハンガリー間などのプロジェクトについても中国の高速鉄道導入にプラスの作用をもたらす効果もあると主張。結果的に「世界市場でのシェア拡大にもプラスに働く」うえ、世界の各国の経済発展につながると主張、高速鉄道を通じた世界経済への貢献を強調した。

 したがって、インドネシア高速鉄道プロジェクトについては、その背後にある意図は明白であり、「安い建設コストのインドネシア高速鉄道は、将来的に非常に大きな価値を生み出す」と論じている。インドネシア高速鉄道が中国にとって大きな価値を持つことは理解できるが、それと計画の欠陥については別問題であることは言うまでもない。中国にとって重要ならばなおさら真剣に取り組む必要があるというものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)