スタンドの空席が目に付いたアフガニスタン戦。前売り券が完売しなかったのは、12年5月のアゼルバイジャン戦以来だという。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 日本代表のホームゲームにおいて、約4年ぶりに前売り券が完売しなかったアフガニスタン戦は、スタンドの空席がちらほら目に付いた。同様のケースが起きたのは、アルベルト・ザッケローニ監督時代のアゼルバイジャン戦(キリンチャレンジカップ/12年5月23日@エコパ)以来だ。

【マッチレポート】日本 5-0 アフガニスタン

 
 そこで今回は、埼玉スタジアムで開催された日本代表戦を基にランキングを作成。現在の代表人気を探るうえで、ひとつの指標となり得るだろう。

 01年11月7日に行なわれた埼スタオープン記念試合「日本対イタリア戦」を皮切りに、日本代表戦は今回のアフガニスタン戦も含めて29試合を実施。勝敗は18勝9分2敗で、ワールドカップ予選ではいまだ無敗と、日本にとって極めて相性の良いスタジアムだ。

 そんな新たな“聖地”の代表戦観客動員数を見ると、アフガニスタン戦は歴代24位(29位中)と低迷。冷え込んだ天候や対戦カードなど様々な要因があるにせよ、「代表人気に陰りあり」と囁かれても仕方のない順位だろう。まずは、29位から21位までを見ていく。

「埼玉スタジアム・代表戦観客動員数ランキング」
全29試合/18勝9分2敗
(埼スタ1試合平均:54,746人)
 
■29位:27,998人/キリンカップ
2008/5/27:パラグアイ(△0-0)
 
■28位:32,832人/キリンチャレンジカップ           
2005/2/2:シリア(○3-0)
 
■27位:35,130人/ワールドカップ3次予選           
2008/2/6:タイ(○4-1)
 
■26位:45,091人/キリンカップ
2007/6/5:コロンビア(△0-0)
 
■25位:45,145人/東アジアサッカー       
2003/12/7:香港(○1-0)
 
■24位:48,967人/ワールドカップ2次予選           
2016/3/24:アフガニスタン(◯5-0)
 
■23位:51,180人/ワールドカップ3次予選           
2008/6/22:バーレーン(○1-0)
 
■22位:54,624人/ワールドカップ3次予選           
2011/9/2:北朝鮮(○1-0)
 
■21位:54,716人/ワールドカップ2次予選           
2015/9/3:カンボジア(○3-0)
 
 
 
 ここからは、ランキング20位から11位までを見ていく。

日本中を熱気の渦に巻き込んだ2002年の日韓ワールドカップだが、意外にも本大会グループステージのベルギー戦は19位。一方で、16位から13位には、キリンチャレンジカップやキリンカップの試合がランクインした。

 16位のアルゼンチン戦は、ザッケローニ体制の初陣で大きな注目を集めたうえ、さらにワールドクラスの相手という好条件も重なった結果だろう。また、15位から13位の親善試合は、本大会直前の壮行試合といった意味合いが反映された形だ。
 
■20位:55,142人/ワールドカップ最終予選           
2008/10/15:ウズベキスタン(△1-1)
 
■19位:55,256人/ワールドカップ           
2002/6/4:ベルギー(△2-2)
 
■18位:57,276人/ワールドカップ最終予選           
2009/3/28:バーレーン(○1-0)
 
■17位:57,533人/ワールドカップ2次予選           
2015/6/16:シンガポール(△0-0)
 
■16位:57,735人/キリンチャレンジカップ           
2010/10/8:アルゼンチン(○1-0)
 
■15位:57,873人/キリンチャレンジカップ           
2010/5/24:韓国(●0-2)
 
■14位:58,564人/キリンチャレンジカップ           
2014/5/27:キプロス(○1-0)
 
■13位:58,648人/キリンカップ
2006/5/13:スコットランド(△0-0)
 
■12位:58,881人/ワールドカップ1次予選           
2004/11/17:シンガポール(○1-0)
 
■11位:59,399人/ワールドカップ最終予選           
2005/2/9:北朝鮮(○2-1)
 
 
 ここからはトップ10を紹介する。キリンカップの最多は、03年6月のパラグアイ戦。一方、キリンチャレンジカップの最多は、01年11月の埼スタオープン記念試合のイタリア戦だが、通常の国際試合では02年11月のアルゼンチン戦だった。

 トップ3位はワールドカップ予選が占め、栄えあるトップは12年6月の最終予選第1戦のオマーン戦の「63,551人」。今回のアフガニスタン戦(48,967人)との差は、実に「14,584人」と大きな隔たりがある。

 トップ10の年度を眺めると、二番目に多いのが2004年の2試合。最多は2013年の3試合。それを基に考えれば、04年と13年は、代表人気の高まりを見て取れる。
 
■10位:59,891人/キリンカップ
2003/6/11:パラグアイ(△0-0)
 
■9位:60,207人/ワールドカップ1次予選
2004/2/18:オマーン(○1-0)
 
■8位:60,593人/ワールドカップ最終予選
2012/9/11:イラク(○1-0)
 
■7位:60,874人/ワールドカップ最終予選
2012/6/8:ヨルダン(○6-0)
 
■6位:61,549人/ワールドカップ最終予選
2005/3/30:バーレーン(○1-0)
 
■5位:61,816人/キリンチャレンジカップ
2002/11/20:アルゼンチン(●0-2)
 
■4位:61,833人/キリンチャレンジカップ
2001/11/7:イタリア(△1-1)
 
■3位:62,172人/ワールドカップ最終予選
2013/6/4:オーストラリア(△1-1)
 
■2位:63,148人/ワールドカップ1次予選            
2004/6/9:インド(○7-0)
 
■1位:63,551人/ワールドカップ最終予選            
2012/6/3:オマーン(○3-0)
 
 
 ここでは、あくまで「ワールドカップ予選」に限定し、番外編としてランキングを作成した。アフガニスタン戦はワースト2位の少なさで、5万人を切ったのは今回と08年2月のタイ戦のみだ。

 直近では、15年6月のシンガポール戦が歴代10位。「6万人」の壁を突破したのは過去7試合で、最終予選が5試合を占める。オマーン戦は様々な好条件が重なったのか、1位と7位にランクイン。二度の「6万人越え」を達成している。
 

ワールドカップ予選限定
「埼玉スタジアム・代表戦観客動員数ランキング」
全17試合/14勝3分0敗
(ワールドカップ予選・埼スタ1試合平均:56,761人)
 
■17位:35,130人/ワールドカップ3次予選
2008/2/6:タイ(○4-1)
 
■16位:48,967人/ワールドカップ2次予選
2016/3/24:アフガニスタン(◯5-0)
 
■15位:51,180人/ワールドカップ3次予選           
2008/6/22:バーレーン(○1-0)
 
■14位:54,624人/ワールドカップ3次予選           
2011/9/2:北朝鮮(○1-0)
 
■13位:54,716人/ワールドカップ2次予選
2015/9/3:カンボジア(○3-0)
 
■12位:55,142人/ワールドカップ最終予選
2008/10/15:ウズベキスタン(△1-1)
 
■11位:57,276人/ワールドカップ最終予選
2009/3/28:バーレーン(○1-0)
 
■10位:57,533人/ワールドカップ2次予選           
2015/6/16:シンガポール(△0-0)
 
■9位:58,881人/ワールドカップ1次予選            
2004/11/17:シンガポール(○1-0)
 
■8位:59,399人/ワールドカップ最終予選            
2005/2/9:北朝鮮(○2-1)
 
■7位:60,207人/ワールドカップ1次予選            
2004/2/18:オマーン(○1-0)
 
■6位:60,593人/ワールドカップ最終予選            
2012/9/11:イラク(○1-0)
 
■5位:60,874人/ワールドカップ最終予選            
2012/6/8:ヨルダン(○6-0)
 
■4位:61,549人/ワールドカップ最終予選            
2005/3/30:バーレーン(○1-0)
 
■3位:62,172人/ワールドカップ最終予選            
2013/6/4:オーストラリア(△1-1)
 
■2位:63,148人/ワールドカップ1次予選            
2004/6/9:インド(○7-0)
 
■1位:63,551人/ワールドカップ最終予選            
2012/6/3:オマーン(○3-0)
 
 
取材・文:大木 勇(サッカーダイジェスト編集部)