前半からとにかく貪欲にシュートを放った金崎。チーム最多の9本のシュートを放ち、交代間際に結果を出してみせた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 ゴールが確認されると、力強くガッツポーズを見せる。チーム5点目だったことを考えても、その喜びは少々、オーバーアクションにも見えたが、そこまでの流れを考えると、納得はできる。
 
「やっと入りました!」
 
 試合後のインタビューで再び、歓喜を表現し、笑顔を見せた。

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 78分、清武からゴール前にロビングが入る。これを途中出場のハーフナーが頭で落としたところに、金崎が飛び込んで、泥臭くねじ込んだ。
 
 この1分後、金崎は小林と交代。ピッチに軽くお辞儀をし、ベンチに向かう金崎をハリルホジッチ監督が労う。ギリギリで結果を出すことができた――その胸中は安堵に満ちていたはずだ。
 
 岡崎との2トップで先発した金崎は、序盤からエンジン全開でピッチを走り回った。チャンスに積極的に絡み、守備も献身的にこなしてみせる。その姿を、長友は「夢生は堂々とやれている」と評価する。
 
 24分、ゴール前でこぼれ球に反応し、左足で決定的な一撃を放つ。しかし、これはコースが甘く、ネットを揺らすことはできなかった。
 
 この他にも、金崎はいくつかのゴールチャンスを演出する。35分にはバイタルエリアで相手から奪ったボールをそのままシュート。その1分後には、長友からのクロスを巧みにヘッドで合わせて、相手GKを慌てさせた。
 
 後半に入っても、金崎の勢いは止まらない。49分には清武からのお膳立てから際どいシュートを放つ。迎えた57分、長谷部からのパスをワンタッチでゴール前に流し、清武のゴールをアシストしたが、自身はまだ結果を出せずにいた。
 
 その活躍ぶりは、確実に相手に脅威を与えていた。しかし、ゴールが奪えない。ある意味、フラストレーションがたまる展開だったかもしれない。だからこそ、いくら勝負が決した後の1点だったとしても、金崎からすれば「やっと入りました!」なのだ。
 
 放ったシュートは両チーム通じて最多の9本。FWとしての仕事をこなそうと懸命に戦っていた金崎のパフォーマンスは、2トップでコンビを組み、高校(滝川二高)の先輩である岡崎にとっても刺激になったようだ。
 
「ムウが1トップ気味で、貪欲すぎたので(笑)。後輩(金崎)が貪欲にシュートを打っているので、そういう奴が出てくるのは個人的にはより燃えるし、それは日本にとっても大きいことかなと」
 
 昨年の11月シリーズ同様、ハリルジャパンにおいて金崎はさらにその存在感を増しているのは間違いない。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)