長友は「もっと高い位置を取れても良かった」と振り返る。一方で、「強豪相手には、両SBが今日みたいにウイングのように高く上がるのは正直難しいと思う」との見解も示した。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 インテルで調子を上げてきた勢いそのままに、アフガニスタン戦でも左SBで先発フル出場を果たし、完勝に大きく貢献。激しいアップダウンを繰り返し、時には自らペナルティエリア内に侵入してゴールを狙うなど、攻撃的なプレーを見せた長友佑都のコメントをお届けする。

【マッチレポート】日本 5-0 アフガニスタン

 
長友佑都(インテル/DF)
 
――試合を振り返っての感想をお願いします。
 
 前半は相手もかなり引いて、コンパクトに守っていた部分はあったので、なかなか縦パスが通らない場面はありました。ただ、試合中に話し合って、後半は距離感が良くなった。(柏木)陽介が中に入って、僕が高く張る状況が出てきて、どんどんリズムが掴めてきましたし、長短のパスの使い分けができていたんじゃないかなと思います。
 
――初めて2トップを組んだ岡崎選手と金崎選手の“滝川二高コンビ”はどのように映りましたか?
 
 高校時代に苦しいことを経験しているふたりだけあって、かなり息が合っていたというか、すごく良いコンビだなと。泥臭さもあるし、上手さもあるし、強さもある。(金崎)夢生も堂々とプレーしていたので、相手にとっては脅威だと思います。
 
――そこに、トップ下の清武選手をはじめ、中盤の選手が上手く絡んでいましたね。
 
 個人的には、キヨ(清武)がすごく良かったと思います。彼がいたからリズムが作れていたし、FWのふたりが活きたのもキヨのパスの精度、技術が効いていたので。(クラブで10番を背負うことにしても)敢えて厳しい環境に身を置くところが彼の強さだし、それが今日のプレーが物語っていたんじゃないかなと。自信を感じますよね。
 
――崩す形はできていた一方で、もっとサイドを深く抉っても良かったとも思うのですが?
 
 そうですね。サイドに張るのがSBの選手が多くなってくるぶん、守備をしながら僕らも高い位置を取れればやっていましたけど、もっともっと高い位置を取れても良かったのかなと。今日は相手に合わせた特殊なシステムだったので、次(シリア戦)でどうなるかは分かりません。ただ、相手が強豪になった時には「奪われてカウンター」と相当なリスクが出てくる。両SBがウイングのように高く上がるのは、正直難しいと個人的には思います。