22日、オンライン上に公開された約1分間の動画のために「職務怠慢」の汚名を着せられてしまったインド人警察官の話が話題となっている。

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2016年3月22日、オンライン上に公開された約1分間の動画のために「職務怠慢」の汚名を着せられてしまったインド人警察官の話が話題となっている。

SNSが発達した時代では、一瞬で人の印象が決まってしまうことも珍しくない。特に一度も会ったことのない人なら、オンライン上で見た姿をその人の本当の姿と考えてしまう確率が高い。

インド・デリー警察署のサリムさんは昨年8月19日午後9時30分ごろ、その日の勤務を終えて地下鉄に乗ったが、一日中薬を飲めなかったために意識がもうろうとしていた。サリムさんは、一時は特殊部隊を指揮するほど優秀な警察官だったが、3年前に脳出血で倒れて以来、まっすぐ歩くことや言葉を発することが困難となり、内部勤務に移っていた。

地下鉄内でふらついていたサリムさんはそのまま床に倒れたが、その様子はまるで泥酔した人のようだった。映像に映ったサリムさんは脳出血の後遺症に苦しむ患者ではなく、酒に酔って退勤した警察官だった。映像はすぐにメディアに取り上げられ、視聴者から非難の声が相次ぐと、警察署はサリムさんを停職処分にした。

これに対し、サリムさんは現在、法的対応を準備している。幸い、事情を知った警察署は昨年11月にサリムさんを復職させたという。

サリムさんの弁護人は「サリムさんが選択できるのは、非難の中で暮らすことか、数十ものメディアを相手に訴訟を準備するか、2つに1つ」とし、「サリムさんの妻は事件後、脳卒中で倒れた。また、サリムさん夫婦は半身不随のサリムさんの父親を5年以上も介護してきた」などと明らかにした。(翻訳・編集/堂本)