クアラルンプールで開催された卓球世界選手権団体戦で日本は男女ともに決勝で中国に敗退した。しかし中国メディアからは、日本が「中国を苦しめた」と高く評価し、日本の卓球界の実力が急激に向上していると指摘、優秀な選手を育てる日本の取り組みが功を奏しつつあると伝える記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 クアラルンプールで開催された卓球世界選手権団体戦で日本は男女ともに決勝で中国に敗退した。しかし中国メディアからは、日本が「中国を苦しめた」と高く評価し、日本の卓球界の実力が急激に向上していると指摘、優秀な選手を育てる日本の取り組みが功を奏しつつあると伝える記事を掲載した。

 今回の世界選手権で日本は中国に敗れはしたものの、中国を「ある程度苦しめ、日本チームの力は中国の卓球ファンたちに強い印象を与えた」と記事は説明。日本のサッカー代表が急速に成長したように日本の卓球の実力も近年相当レベルアップしていると評価、中国の卓球ファンたちは「感嘆した」とも伝えている。

 さらに記事は日本の卓球が急速にレベルアップしている理由を説明、それは近年日本が選手育成に力を入れていることにあると指摘。日本の選手育成の成果について「優秀な選手が絶え間なく登場してくる」と高く評価、中国チーム総監督の劉国梁氏は日本を「最大のライバル」と見ていることを記事は明かした。

 興味深いことに、ある調査によれば、劉国梁監督は中国卓球の男子チームのある点に危機感を感じているという。それは主力選手の座を脅かすような優秀な選手が少ないという点だ。実際には危機感を感じるほど選手層が薄いということはないようだが、劉国梁監督の見解は選手育成こそが中国の卓球レベルを世界トップに保つ肝心の要素だとみていることがわかる。さらに言えば選手育成を重視する日本を「最大のライバル」と見る理由もここにある。

 記事は日本卓球協会が毎年3億円の資金を運用して選手の成長をサポートしていると紹介。また15年の世界卓球選手権蘇州大会では日本は57名の選手を擁していたと説明、中国より大きい規模のチームだったと指摘している。また日本の練習方法や訓練時間の長さと強度も中国に劣らないほどだったと説明した。

 日本の選手育成が功を奏している証拠として、記事は伊藤美誠選手の名を挙げている。今回の団体戦において、まだ15才の選手がなんと世界ランク2位の丁寧選手から1ゲームを奪取したと記事は紹介、強く印象に残ったと評価している。それもそうだろう、1ゲーム奪取は1ポイント奪取と違い、偶然が入り込む余地は皆無だからだ。また記事は今回の団体戦決勝に日本代表として戦った選手の中には2020年の東京オリンピックに照準を合わせて訓練されている選手がいると指摘、男女チーム共に手厚い選手育成がなされている点を指摘している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)