海外旅行を楽しむ中国人が増えるにつれ、近年は中国人旅行客によるマナーが世界的に問題視されるケースが増えている。タイでは先ごろ、中国人旅行客がビュッフェでエビ料理ばかりを大量にテーブルに運ぶ様子が動画で撮影され、マナー違反だとして大きな話題となった。(イメージ写真提供:123RF)

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 海外旅行を楽しむ中国人が増えるにつれ、近年は中国人旅行客によるマナーが世界的に問題視されるケースが増えている。タイでは先ごろ、中国人旅行客がビュッフェでエビ料理ばかりを大量にテーブルに運ぶ様子が動画で撮影され、マナー違反だとして大きな話題となった。

 中国メディアの新浪はこのほど、中国人旅行客の民度の低さが世界的な話題となっていると伝え、中国人旅行客はどこでも痰を吐き、大小便をし、大声で騒ぎ、ゴミをポイ捨てすると指摘。さらにはトイレ使用後も水を流さず、観光地で落書きをし、店では偉そうな態度を見せると指摘、こうした中国人旅行客の「非文明的な態度」は批判の対象となっていると論じた。

 記事は、欧州では一部のファッションブランドやホテルが「中国人旅行客は民度が低く、品位がない」という理由で、中国人に対するサービスを行わないと表明したことがあると紹介。中国人旅行客の消費を歓迎する一方で、その非文明的な行為には頭を悩ませる企業は少なくないと指摘、「中国人旅行客は国外で大量にお金を落としているのに、相応の尊重を受けられず、むしろ悪評ばかり広まっている」と指摘した。

 続けて、中国人旅行客が国外で見せるマナー違反は「国外だから羽目を外しているわけではない」と指摘し、国外で非文明的な行動に出る中国人は実際には中国国内でも同様の行動をしていると指摘。中国国内では非文明的な行動が目立たないだけであり、文明の水準が進んだ国では非文明的な行動が非常に目につくのだと論じた。つまり、中国人旅行客に対して、「国外ではマナーを守るよう呼びかけても無駄」ということであり、中国国内での行動から律して行く必要があるということだ。

 記事は、中国人の民度は低いと主張し、その理由として「教育」の存在を挙げた。1949年以降、都市部の資本家や農村部の名家などが「消滅」し、知識層は粛清され、中国の伝統文化や礼儀や失われてしまったと指摘。記事は明確に指摘してはいないが、1949年は中華人民共和国の建国の年であり、資本家や知識層の粛清は文化大革命を指すものと思われる。

 続けて、中国人旅行客による非文明的な行為は「個人の道徳の問題ではなく、歴史的な背景が存在する問題である」と指摘し、中国人旅行客による行為も中国の国際イメージを形成する重要な要素である以上、中国の当局は責任をもって国民のマナー向上に取り組むべきであると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)