1年半ぶりの代表復帰。18年のロシア・ワールドカップを「(ワールドカップに出る)最後のチャンス」と位置付けており、死に物狂いで競争に食らいつく覚悟だ。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

写真拡大 (全2枚)

 身長194センチ――。その高さのインパクトは、フィールドプレーヤーの中ではやはり群を抜く。前線のサイズは今の日本代表に欠けている要素のひとつであり、チームコンセプトや戦い方についてハリルホジッチ監督と対話するなかで、ハーフナー・マイク自身、「高さはチームの新しい武器になる」と自信を深めたという。
 
 今季はオランダのADOデン・ハーグで、25試合に出場して13得点。2013-14シーズンに岡崎慎司がマインツで記録した「欧州主要リーグの日本人1シーズン最多得点」(15)を塗り替える勢いでゴールを量産している。「13点取れたのは自信になる」と話す一方で、久々のA代表復帰に関しては心躍るどころか、2018年のロシア・ワールドカップに向けて“悲壮なる決意”がヒシヒシと伝わってくる。
 
 ハーフナーが最後に日本代表のピッチに立ったのは、ザッケローニ監督時代の2013年10月15日(国際親善試合・ベラルーシ戦)。その後、アギーレ監督時代の2014年10月にも招集されているが、出場機会を得られないまま、代表とは無縁の日々が1年半以上も続いた。“悪夢”を繰り返さないために、巡ってきた千載一遇のチャンスを逃すわけにはいかない――彼の心情はそんなところだろうか。
 
「久々の代表ですけど、もしかしたら、これが最後のチャンスになるかもしれない。(28歳と)年が年なので、次のワールドカップが最後になる。(競争に)食らいついて代表に定着できるように、絶対に結果を残したい」
 
 ハリルホジッチ監督はメンバー発表の際、「(ハーフナーは)我々が支配したゲームの時に興味深い選手。この2試合はサイドからボールを送ること、マイクの頭を狙っていくことが大事になる」と引いてくる相手を崩すための“一手”を示唆。本田も「試合状況に応じてマイクが必要になってくる。彼の良さはこのチームにないスキル。活かさないといけないことは、頭の中に入っている」と話す。

 サイド攻撃においては、ボールの出し手と受け手のイメージ共有が大切になるが、ハーフナーも「みんな良いボールをくれる」とハリルホジッチ体制下初招集の気後れはない。狙うのは、もちろんゴールだ。
 
「FWにとっての結果=ゴール。得点は常に狙っていきたい。危機感はみんな持っているものだけど、初招集の自分は結果を残せばまた選ばれるだろうし、できなければ一からのスタートになる。監督のサッカーは縦に早いので、自分は『早くゴール前に行く』『ゴールに向かってどう動くか』を意識したい。自分の特長を活かしたプレーが最大のアピールになると思うので、なんらかの形で結果を残したい」
 
「異なるオーガナイズにトライしたい」と話すハリルホジッチ監督の目論みは、ハーフナーの3年ぶりのゴール(2013年3月・カナダ戦以来)として実を結ぶか。それが実現すれば、日本代表は9月から始まるワールドカップ最終予選に向けて大きな武器を手にすることになるだろう。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)