新居祝いや出産祝いの贈り物、入院時のお見舞いの品の贈り方マナー

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新居祝いや出産祝い、入院時のお見舞いの品など、贈り方のマナーを知っていれば、いざというときに困らないもの。「TPOに合った贈り物がスマートに贈れるように、マナーをきちんと覚えおくのが大切です」そうアドバイスをくれたのは、マナーデザイナーの岩下宣子さん。
◆新居祝いで喜ばれる贈り物

ひとり暮らしの新生活のスタートやマイホームの購入…など引っ越しの理由はさまざま。新居祝いは親しい友人や、いつもお世話になっている上司や同僚に贈るようにして。贈り物は、転居後1カ月以内に贈るのがベター。それを過ぎるとタイミングを逃してしまったようにとられがち。

「喜ばれやすいのは“観葉植物”。特にお世話がラクなものがいいですね。観葉植物は季節によって育てやすいものが違うので、お花屋さんで聞いてみてください。ふだんの会話から相手が探していると知っているのなら、新居で使えそうな花瓶や時計などの小物を贈るのもいいでしょう。ただし、火事を連想させる贈り物はタブーなので、キャンドルなどは避けましょう」(同)

贈り物を選ぶのが難しい相手なら、商品券を送るという手も。それだけはそっけない印象になるので、お菓子の詰め合わせを一緒に贈るのがおすすめだそう。金額は3000〜5000円を目安に考えて。

◆出産祝いで感謝される贈り物

友人や年の近い同僚に出産祝いを贈ることも少なくないはず。金額の目安は、相手との関係性にもよるけれど、5000〜1万円程度が標準的とか。同僚に贈る場合は、職場の仲間でお金を出し合うほうが、相手の負担になりにくい。

「出産祝いは、子供が生まれてから7日〜1カ月以内に贈りましょう。会って渡す場合は、産後2〜3週間後のママが落ち着いた頃のほうが無難です。ベビー服やベビー用食器、赤ちゃんが触っても安全な木製のおもちゃなどがおすすめ」(同)

案外喜ばれるのが、エステ券やマザーズバッグなど、出産をがんばった女性への贈り物。ベビー用品に比べてかぶりづらいのがポイントとか。

◆入院に選びたいお見舞いの品

もっとも気遣いとマナーが求められるのが、入院した人への贈り物。まず、花を贈る場合には鉢植えはもちろんのこと、キク、ケシ、アジサイも縁起が悪いといわれるので避けるべき。香りが強い花も同室の患者に迷惑になる可能性があるのでNGと心得て。また、花はアレルギーの患者もいる可能性があるので、事前に病院に確かめる必要がある。

「気心知れた相手なら、雑誌や本、めずらしいお菓子の詰め合わせなどは気分転換になるものを贈るのもいいですね。入院生活で役に立つ、パジャマやタオルなどの実用品なども喜ばれます」(同)

入院はお金がかかるため、立場や年齢関係なく、現金を贈るのもありがたがられるそう。金額は5000〜1万円が目安に、“御見舞”の文字が入った、左側に赤い線の入った封筒に入れるようにして。

贈り物やお見舞いの品を贈るとき、あたふたしないように、マナーは今のうちから頭に入れておこう!

岩下宣子
マナーデザイナー。現代礼法研究所主宰。共立女子短期大学卒業。全日本作法会の内田宗輝氏、小笠原流の小笠原清信氏のもとでマナーを学ぶ。1985年、現代礼法研究所を設立、主宰となる。マナーデザイナーとして、多数の企業や団体でマナー講座、指導、研修、講演などを行う。著書は『きちんと知っておきたい 大人の冠婚葬祭マナー新事典』(朝日新聞出版)、『図解 マナー以前の社会人常識』(講談社+α文庫)、『図解 社会人の基本 マナー大全』(講談社の実用BOOK)ほか多数。