15年前より株価が高くなっている株は60%以上! 長期上昇トレンドが続いたリンナイや参天製薬など 長期保有で儲かった銘柄の共通点とは?

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株価が急落した局面だけをみると、「株って儲からない」と思ってしまいがちだが、過去15年の各銘柄の値動きをみると、けっしてそんなことはないことがわかった。今回は、今好評発売中のダイヤモンド・ザイ5月号の大特集、「2000年以降の過去15年で検証!日本株の正しい儲け方」の中から、15年間右肩上がりが続く銘柄とその共通点を解説しよう。

上場銘柄約3600銘柄のうち15年前より
株価が上にある銘柄は6割以上もあった!

 過去15年間を振り返るとITバブルやライブドアショック、リーマンショック、東日本大震災と、数々の危機が日本株を襲った。全体で見ると波乱万丈ではあったが、15年前より今のほうが株価が高い銘柄は6割もある。その間日経平均は2007年の高値から、一時約70%下落した。今振り返ると長期保有で儲かった銘柄でも、売らずに持ち続けられた猛者はわずかだろう。

 しかし、その中で右肩上がりが続いていれば、持ち続けることができた可能性は高まる。今回、約3600銘柄のチャートを見て確認した、きれいな右肩上がりが続いている銘柄の中から、まだまだ買える銘柄を今発売中のダイヤモンド・ザイ5月号では掲載しているが、ここでは4銘柄を紹介しよう。

 長期上昇トレンドが続いた銘柄の特徴としては、国内で培った製品の品質が海外でも認められ成長した企業か、国内の消費や政策の方向性に上手く乗った企業だ。

 高品質の製品で海外展開に成功したのがリンナイ(5947)や参天製薬(4536)だ。給湯器や目薬と言った身近な製品を展開する企業が多いのも特徴だ。どの企業も国内トップシェアはもちろん、世界規模でシェアを伸ばしている企業ばかり。こういった企業はリーマンショックなどの経済危機で多少は落ち込んでも、他社に先んじて業績や株価が回復している。

政策や消費者の嗜好をつかみ成長した企業も!
ただコスト削減での増益では株価には限界が

 一方で、沢井製薬(4555)やニトリホールディングス(9843)は国内でビジネスを展開している。ジェネリック医薬品を販売する沢井製薬は国内の医療費負担が大きくなる中、政府の利用促進策などを追い風に業績を伸ばした。また、ニトリホールディングスは、家具やインテリアを製造・販売するが、低価格ながら、高品質の商品を展開したことで、日本でデフレが進む中でも勝ち組の企業として成長を続けた企業だ。現在も、消費者のニーズに合わせた製品作りに強みがあり、まさに家具業界のユニクロだ。

 長期の上昇が続いた銘柄は売上高が着実に伸びているという共通点があることがわかる。例えば、沢井製薬やニトリホールディングスは15年間連続で増収を達成している。他の銘柄もリーマンショックで世界的に不況となった2009年頃は減収となったものの、すぐに売上高は株価と同様に右肩上がりに転換したのだ。

 一方で、売上高を伸ばすことができずに、リストラなどによるコスト削減によって、利益を伸ばそうとした企業の多くは、短期的には株価は上昇したものの、結局利益の伸びは続かず、株価も大幅に下落するというケースが多い。

「シャープのように、韓国や中国で代替品がつくれる液晶パネルなどを展開する企業は価格競争に巻き込まれて失墜しています。一方で、身近な製品でも簡単にはマネのできない技術を持つ企業は、売上高を伸ばし続けているのです」(小川さん)

 企業業績において、コスト削減には限界がある。業績を伸ばし続けるには、売上高を伸ばすことが絶対条件だ。そのためには、他社では代替できない製品やサービスを生み出す必要がある。

 長期上昇株は、ITなどの最先端製品を扱っているわけではない。しかし、紙おむつや給湯器といった身近な製品だからこそ、優れた技術で利便性や効率性を高めると、他社との競争から抜け出し、長期の増収を続けられるのだ。