4年半ぶりの埼スタ代表マッチへ…柏木「あのときの僕と違う」

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 昨年11月のシンガポール戦(3-0)とカンボジア戦(2-0)で引いた相手に対して巧みなパスワークを見せ、膠着していたハリルジャパンの攻撃を活性化させたMF柏木陽介(浦和)が、アフガニスタン崩しに自信を見せた。24日のW杯アジア2次予選・アフガニスタン戦に向けた前日練習後、司令塔型ボランチの口からは攻撃のアイデアが次々と出てきた。

 1つは「相手は引いてくると思うけど、引きながらも、ボールに対しては(守備に)来ていたイメージがある。背負ってもらう場合は簡単に叩きながらやりたい」ということ。ボールに対して厳しく来られたときは、不用意に奪われないようにシンプルにハタいて相手をいなす。

 2つ目は「DFの裏に出すボール」を効果的に使うこと。「裏に出すことで、相手を少しでも下げさせて、どんどん足元が空いてくるような攻撃ができたらいい」と語った。

 そして3つ目は「サイドと裏の使い分け」。中で引き付けたあとに空いたサイドを使うことを基本線とし、サイドがケアされるようになれば、中や裏を使うというイメージだ。

「明日はカンボジア戦と似たような感じになるのかなと思う。前回と同じプレーができるかは分からないけど、自分の役割、この代表で求められていることは分かっている。そのプレーをしっかり出していく」。数多く持つ引き出しの中身を整理するかのように話した。

 日本代表の“本拠地”でもある埼玉スタジアムは、所属する浦和レッズのホームスタジアムでもあるが、日本代表として埼スタのピッチに立てば、ザックジャパン時代の11年9月2日に行われたW杯アジア3次予選・北朝鮮戦以来、約4年半ぶりとなる。

 このときは4-2-3-1のトップ下で先発したが、左サイドハーフのMF香川真司と動きがかぶりがちで攻撃が窮屈になり、後半15分にMF清武弘嗣と交代。チームは後半アディショナルタイムにDF吉田麻也が劇的ゴールを決め、1-0で辛勝したが、引き分けも覚悟した試合だった。

「あのときの僕と今の僕は違う。最初から出ようが、途中から出ようが、僕はパスでチームを動かすことを心がけてやっていく。日本でやれる歓びを感じながらやりたい」と、言葉にも自信めいたものが浮かぶ。

 今月3日にTBSの佐藤渚アナウンサーと入籍してから迎える初の代表マッチ。新婚生活については「支えられて、常に良い時間にご飯が出てきて、食事のバランスも考えてもらっている。それはすごくありがたいし、感謝しています」と照れくさそうに語った。言葉は少なかったが、心身ともに充実しているのは間違いない。

「去年から3試合に出させてもらって、代表というものをつかんできての試合になる。僕は、身体能力は低い。だけど、動きやパス、読みの速さや頭を使ってプレーすることで“できる”ということを見てもらえるチャンスだと思う。自分のパスでゴールが生まれるようなプレーをしていきたい」。柏木は高ぶる気持ちを抑えるように、冷静な表情で前を見つめた。

(取材・文 矢内由美子)


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