インテルで見せる好調さを代表でも示せるか。左サイドからの攻撃には注目だ。写真:茂木あきら( サッカーダイジェスト写真部)

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「まずは相手にプレッシャーをかけたい。精神面が大事になる。イタリアでは最初の10分は削りに行けと言われる。甘く行っていたら仲間に怒られるので」
 
 3月24日のワールドカップアジア2次予選・アフガニスタン戦の前日、長友は静かに闘志を燃やしていた。今季、所属クラブのインテルでは序盤戦こそベンチ生活を強いられたが、徐々に出場機会を増やし、3月のリーグ戦は全4試合にフル出場。契約交渉に進展はないが(契約は2016年の6月まで)、欠かせない戦力となっている。
 
 特に3月19日のローマ戦ではスピードと突破力のある相手のキーマン、サラーを封じ、評価をいっそう高めている。このエジプト代表アタッカーを抑えたことでさらなる自信を得たようだ。
 
「速い選手と1対1をできるのは楽しみ。相手が速ければ速いほど、上手ければ上手いほど僕は燃える。サラーはチャンピオンズ・リーグでレアル(・マドリー)とやった時にセルヒオ・ラモスやマルセロをぶち抜いていたけど、この前は良い形で守れた。楽しかった。もっと凄い選手を止められるようになりたい」
 
 日本代表合流前に身体のキレを見せている点は頼もしい限りだ。そして久々の国際Aマッチとなるアフガニスタン戦に向けては、9月のアウェー戦(○6-0)での課題を克服したいと話す。
 
「ミーティングでは相手の分析をしました。前回、出た課題を克服できたらと思います。(アフガニスタンは)選手が変わり、フォーメーションも変えてきそうですが、基本的な戦い方はそんなに変わらないはず。(前回同様)ロングボールを放り込んでくると思うが、しっかり競ること、(最終ラインを)引きすぎないことが大事。セカンドボールをしっかり拾いたい」
 
 相手の特長は分析済みだ。そして冒頭でのコメントにあったようにゲーム開始からの10分、加えて前へのプレッシャーが重要だとも語る。
 
「個人的にはSBはなるべく高い位置を保って、攻撃参加しなければいけないと思っている。SBのオーバーラップが鍵になると監督も話していた。相手のカウンターに対して、大きな恐さはない。
 
 また、アグレッシブな前からの守備も求められている。監督も後ろを気にせず、前へプレッシャーをかけろと言っている。出ていかなくちゃいけないところとスペースを埋めるところの判断は難しいが、選手間でしっかり話していきたい。(試合開始の)10分の間に俺がいるんだぞと、削るまではいかないが、そういう駆け引きはセリエAでもやっている。クリーンな部分だけではダメ。精神面の駆け引きが大事になる」
 
  言葉どおり、試合開始10分で見せる長友のプレーが、日本のパフォーマンスを大きく左右するかもしれない。インテルで示す確かな対応力を今度は高い攻撃力へ変えて――。
 
 長友のいる左サイドの崩しから、日本は多くのチャンスを生み出すはずだ。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)