琉球区漁会提供

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(台北 23日 中央社)21日午前3時過ぎ、マラッカ海峡を航行中だった台湾の漁船「聖徳財号」と「連億興116号」がインドネシアの巡視船から銃撃を受けた。20人の乗組員にけがはなかった。2隻は当時、国旗を掲揚しておらず、不審船と誤認された可能性がある。

2隻が所属する屏東県の琉球区漁会(漁協)によると、同海峡をシンガポールへ航行中、予告なく突然銃撃を受けたという。「聖徳財号」には操舵室の左側12カ所に弾痕ができたとしている。関係者の話では、2隻はいずれも昨年11月に台湾を出港。バングラデシュ南東沖で操業をしていた。

インドネシア当局は21日、中央社の取材に対し、違法操業を取り締まる巡視船が発砲した事実を認めた。事前に漁船と意思疎通を図ろうと停止を求めたものの、反応せずに加速したほか、巡視船に衝突しようとしたという。同国では周辺海域に国籍不明の船が出現した場合、原則拿捕するとしている。

国旗を掲揚していなかった理由について2隻の船長は、強風などのため破れたためとしている。また、当時は突然サーチライトで照らされたことから、海賊だと思って逃げたと説明している。24日にもシンガポールに到着する予定で、その後「聖徳財号」は次の海域に向かい、「連億興116号」は台湾に戻る見込み。

外交部は22日、駐台北インドネシア経済貿易代表処(大使館に相当)の副代表に対して台湾の立場を伝えた。

(周永捷、郭シセン、戴雅真、楊淑閔、黄自強/編集:齊藤啓介)