23日、京香時報によると、中国北京市で、男性の遺体が2年間も霊安室に保管されていることが分かった。資料写真。

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2016年3月23日、京香時報によると、中国北京市で、男性の遺体が2年間も霊安室に保管されていることが分かった。

男性の名前は潘(パン)さんといい、2013年11月14日に肝機能の低下で入院。その後、治療の甲斐なく同年12月28日に53歳で死亡した。ところが、病院が死亡証明書を発行できないことから、死後2年以上も火葬が行われていない状況が続いている。

理由は、潘さんのおいの劉(リウ)さんと潘さんの娘の双方が、「死亡証明書を自分に発行してほしい」と言って譲らないことだ。病院側は死亡証明書は1通しか発行できないため、両者の話し合いが終わるまでどちらにも発行しないことを決めた。するとこのほど、潘さんの娘が病院を相手取り、死亡証明書の発行と父親の遺体の2年間の冷凍費用3万6000元(約62万円)余りの支払いを求める訴えを朝陽区人民法院に起こした。

裁判で病院側は、「女性に死亡証明書を発行しないのは、劉さんも発行を求めているからだ」と主張した。潘さんの入院にかかった16万元(約275万円)の保証金や13万元(約225万円)の医療費は劉さんが支払った。潘さんは工事業者で、劉さんは「死亡証明書がないと取引先から資金を回収できない」と話している。また、劉さんは、病院が潘さんの娘に死亡証明書を発行する場合は、自分が支払った医療費は返金し、潘さんの娘に請求してほしいと求めているが、潘さんの娘はこれを拒否している。これらの理由から、病院は死亡証明書を発行できないでいるとしている。

一方、潘さんの娘は、劉さんが支払った医療費は、潘さんの銀行口座から引き出したものだと主張。さらに、劉さんが同じ銀行口座から10万元(約170万円)余りを持ち出しているとしている。裁判所は本件について、調停を行う準備をしているという。(翻訳・編集/北田)