中国メディアの観察者網は、韓国における報道を総合して、中国の遼寧省丹東市で北朝鮮外交官が飲酒運転をして事故を起こし、中国人が乗る自動車と正面衝突をする事故を起こしたと報じた。中国人は2人または3人が死亡、同外交官は負傷したという。同外交官は、北朝鮮がミサイル/ロケット発射に成功した祝賀会に出席して、酒を飲んでいたという。

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 中国メディアの観察者網は、韓国における報道を総合して、中国の遼寧省丹東市で北朝鮮外交官が飲酒運転をして事故を起こし、中国人が乗る自動車と正面衝突をする事故を起こしたと報じた。中国人は2人または3人が死亡、同外交官は負傷したという。同外交官は、北朝鮮がミサイル/ロケット発射に成功した祝賀会に出席して、酒を飲んでいたという。

 事故が発生したのは2月10日未明。同外交官は北朝鮮との国境の街である遼寧省丹東市で、北朝鮮が7日、弾道ミサイル/ロケット発射に成功した祝賀会に出席して酒を飲んだ。その後、自分で自動車を運転した。中国では自動車が右側通行だが、センターラインの左側にはみ出て走行し、タクシーと正面衝突した。

 タクシー側では、運転手1人と客1人または2人の、計2人または3人が死亡した。同外交官は病院で治療を受けて、すでに退院したという。報道によると、外交官はメルセデスベンツのSUVを運転しており、タクシーは旧型車だったため、タクシー側の被害が大きかった。

 外交官側はそれぞれの死者の遺族に50万元(約865万円)を支払ったとされる。

 外交官が上記のような不祥事を起こした場合、本国に召還されることが一般的だが、同外交官は現在も中国国内にいるとされる。そのため、「本国での政治的な状況が関係しているのでは」との観測も出ている。

 なお、観察者網記事によると、中国政府・外交部も北朝鮮外交官が交通事故を起こし、中国人が死亡したことを認めた。外交部は、事故を含めて中国と外国の間でトラブルが発生した場合には、かなりこまめに公式サイトで紹介するが、上記事故についての記載は、今のところ見当たらない。

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◆解説◆
 最近、中国と北朝鮮の意見対立が目立つが、両国間の「冷えた関係」は相当前から進行していた。編者が1990年代に、中国の地方(省クラス行政区画)の政治協商会議委員に聞いたところによると、不定期で実施される当局主導の「学習会」で、「北朝鮮」が題材に取り上げられたことがあったという。

 「改革開放を真剣に推し進めないと、人々の暮らしはひどい状態になる」との内容で、配布された資料には北朝鮮の惨状が列記されていた。資料は「持ち帰り厳禁」で、「授業」が終わると回収され、配布した枚数と一致していることが確認されるまで、部屋を出ることは許されなかったという。

 北朝鮮に対する中国側の不満を、証拠を残さず双方の面子(メンツ)は保てる方法で、北朝鮮に“リーク”する狙いだった可能性がある。(編集担当:如月隼人)