野球観戦は健康にいい?

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「スポーツは見るのは大好きだけど、するのは苦手」という人は多いだろう。スポーツをすると健康によいことは誰でも知っているが、スポーツを見るだけでも健康効果があれば、こんなにうれしいことはないのだが。

プロ野球が2016年3月25日に開幕するが、早稲田大学スポーツ科学学術院は埼玉西武ライオンズと共同で「野球観戦」が高齢者の健康に及ぼす効果を明らかにする研究に乗り出す。

日本の球場でも「私を野球に連れてって」聞けるか

ともに埼玉県所沢市にあるよしみだ。2016年のシーズンを通してモニターになる「野球好きのお年寄り」に球場に足を運んでもらい、健康効果を調べる。

高齢者が家に閉じこもって不活発な生活を続けると、ますます心身の機能が低下し要介護リスクが高まる。外に出てスポーツ観戦を大いに楽しみ、他の人とコミュニケーションをする機会が増えれば健康にいいことは予想されるが、それを立証した研究はほとんどなかった。

早稲田大学は、西武プリンスドーム(埼玉県所沢市)の周辺地域から募集した約70人の高齢者を対象に、シーズン中に身体活動量、幸福感、抑うつ状態、認知機能、生活習慣など様々な面から野球観戦が与える影響を検証する。埼玉西武ライオンズは観戦チケットを提供する。

樋口満・早稲田大学教授は「この研究で野球観戦が高齢者の健康にいいという科学的根拠が得られれば、自治体などが高齢者の健康対策にスポーツ観戦を導入することにつながります」とコメントしている。

米大リーグでは観客が「私を野球に連れてって(Take Me Out to the Ball Game)」という歌を、必ず7回のホームチームの攻撃前に歌う。日本のプロ野球でも歌う日が来るかもしれない。