3月25日に開幕するニューヨーク国際自動車ショーで世界初公開されるマツダ「MX-5 RF」。日本名はマツダ・ロードスターRF。車名の「RF」は、リトラクタブルハードトップの「R」と、「F」は閉じた時にファーストバックスタイルとなることからが由来です。

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走りや快適性以外の見どころはやはりデザインでしょう。新しいリトラクタブルハードトップモデルは、マツダのデザインテーマである「魂動(こどう)-Soul of Motion」に則っているのはもちろん、その造形の魅力を際立たせるボディカラー「マシーングレー」が採用されているのが特徴です。

「マシーングレー」は、「魂動」デザインを象徴するボディカラー「ソウルレッド」に続き、導入される特別塗装色という位置づけ。

今春、北米から発売予定となっている新型「マツダ CX-9」にも採用されていて、「MX-5 RF」も含めて今後、幅広い車種に展開される予定となっています。

マツダは、「カラーも造型の一部」という思想の下、「魂動」デザインのダイナミックで繊細な面構成を際立たせるカラーの開発に注力。

「マシーングレー」は、「機械の持つ精緻な美しさの追求」をテーマに掲げ、写真からもよく伝わってきますが、力強い陰影のコントラストと表面の緻密さを高次元で両立することにより、鉄のインゴットから削り出したかのようなリアルな金属質感を目指しているのが特徴です。

塗装によるこうした質感の表現は、従来は極薄のアルミフレークを含んだ塗料を熟練職人が手作業で何度も塗り重ねて仕上げるコンセプトカーなどでのみ可能なものだそうで、要は量産車向きではなかったわけでしょう。

この「マシーングレー」では、ソウルレッド用に開発された塗装技術「匠塗 TAKUMINURI(熟練の職人が手塗りしたような精緻で高品質な塗装を量産でも実現する同社の塗装技術)」を進化させることで、クリア層、反射層、カラー層からなる塗膜構成(電着層を除く)での量産化に成功したものだそう。

なお、反射層には、極薄の高輝度アルミフレークを含んだ塗料を均一な厚みになるように精密に塗装した後、乾燥過程で劇的に体積を収縮させる手法を採用することにより、一般的な反射層の約4分の1である約2.5ミクロンにまで極薄化した塗膜の中に、まるで職人が手塗りしたかのようなアルミフレークが一定間隔で平滑に並んだ状態を形成。

こうした塗装技術により、緻密でありながら、光の当たる面全体が強く輝くリアルな金属質感が表現されているそうです。

また、反射層とカラー層の双方に発色の良い漆黒顔料を使用することで、アルミフレークの隙間から透過させることが可能になり、光の当たらない部分に鉄独特の力強い黒みを持たせて、陰影のコントラストを高めることに成功。

「魂動」デザインを象徴する「ソウルレッド」は、新生マツダを印象づけるカラーでもありますが、「カラーも造型の一部」という思想の下、この「マシーングレー」など、新しいカラー表現やそれを実現する塗装技術を積極的に追求するとしています。

(塚田勝弘)

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