台湾で21日に初の運行を行った「ハローキティ列車」で、特製の「ハローキティのキャラクター入り」の座席に取り付けられたヘッドレストカバーの大部分が持ち去られたことが分かった。運行する台湾鉄路管理局(台鉄)では利用者に「公徳心を保ってほしい」と呼びかけた。(写真は中央通訊社の21日付報道の画面キャプチャー)

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 台湾で21日に初の運行を行った「ハローキティ列車」で、特製の「ハローキティのキャラクター入り」の座席に取り付けられたヘッドレストカバーの大部分が持ち去られたことが分かった。運行する台湾鉄路管理局(台鉄)では利用者に「公徳心を保ってほしい」と呼びかけた。

 「ハローキティ列車」は1編成が8両で、座席数は376席だった。座席と同数のヘッドレストカバーのうち、328枚が持ち去られたことが分かった。台鉄は予備として120枚を用意していたが、「こんなに大量に取られるとは思わなかった」という。

 同列車は通常は「太魯閣(タロコ)列車」として、在来線の特急(台湾での呼称は自強号)列車として運営されている。「ハローキティ列車」も運行区間は樹林駅(新北市)-知本駅(台中市)で通常と同じだ。ただし、車体には「ハローキティ」関連のイラストを施しており、「キャラクター入り」のヘッドレストカバーも「目玉」だった。

 記事によると「キャラクター入り」のヘッドレストカバーの調達コストは1枚あたり50台湾ドルと、通常のカバーの約2倍という。

 確かに、本来は「列車の備品」であるヘッドレストカバーを持ち去るのは認められない行為だ。ただ、写真を見る限りヘッドレストカバーのデザインはかなりよくできている。この列車にしかないとなれば特に、ファンが「どうしてもほしくなる」気持ちになることも理解できなくはない。

 台鉄は今回の事態を参考に、例えば乗車賃に上乗せするなどで、自分が利用したシートのカバーを「お持ち帰り自由」にしたらどうだろう。規則上、乗車賃の臨時変更が難しいというならば「車内で正規に販売する」方法を考えてもよい。

 日本人として、日本のキャラクターが愛されているがゆえに「トラブル」が発生するのは残念だ。だれもが納得でき、実効性のある解決策を工夫してほしい。(編集担当:如月隼人)(写真は中央通訊社の21日付報道の画面キャプチャー)