台湾漁船の「聖徳財」が21日未明、マラッカ海峡でインドネシアの漁船に銃撃されていたことが分かった。台湾メディアの中央通訊社によると、インドネシアのスシ・プジアストゥティ海洋水産相は「自船を(インドネシアの警備船に)衝突させようとしたため」と説明した。台湾政府・外交部は公開された映像に、台湾漁船が衝突させようとした部分はないとして、インドネシア側に説明を求めた。(写真は中央通訊社の22日付報道の画面キャプチャー)

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 台湾漁船の「聖徳財」が21日未明、マラッカ海峡でインドネシアの漁船に銃撃されていたことが分かった。台湾メディアの中央通訊社によると、インドネシアのスシ・プジアストゥティ海洋水産相は「自船を(インドネシアの警備船に)衝突させようとしたため」と説明した。台湾政府・外交部は公開された映像に、台湾漁船が衝突させようとした部分はないとして、インドネシア側に説明を求めた。

 スシ海洋水産省は「台湾漁船は違法操業をしており、インドネシアの警備船が警告しても応じようとせず、自船を衝突させようとした」と説明した。

 台湾政府・外交部は、インドネシア側が公開した映像にもとづき、「聖徳財」はインドネシア船の停戦命令には従わなかったが、前進していただけだと指摘。インドネシア側に対して、台湾漁船がインドネシアが権利を持つ水域で違法操業をしていたことと、インドネシア船に自船をぶつけようとした証拠を示すことを要求した。

 さらに、インドネシア側が説明しない場合、正式に抗議する可能性もあると表明した。

 「聖徳財」は被弾したが乗組員は無事で、僚船の「連億興116号」とともにシンガポールに向かったという。

 同問題については、インドネシアと台湾に国交がなく、両国が「非公式」の対話しかできないことも背景にあるという。漁業関連についての交渉も途絶えており、台湾漁船はインドネシアが権利を持つ水域に入って操業ができない。そのため、台湾人の船主は、所有する漁船を「インドネシア隻」として操業する場合がある。その場合、インドネシア当局の行動について、台湾側は介入できないという。(編集担当:如月隼人)(写真は中央通訊社の22日付報道の画面キャプチャー)