理論株価でみた割安株を紹介!日経平均急落後、 株価が下落し理論株価が高くなった割安銘柄や 12月決算で割安になった狙い目の株も紹介!

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ダイヤモンド・ザイ誌上で3カ月に1度掲載しているのが上場全銘柄の理論株価だ。割安度が一発でわかると評判だが、3月19日発売のダイヤモンド・ザイ16年5月号には、最新の業績予想を反映した全上場3601銘柄の最新理論株価とともに日経平均の理論株価も掲載されている。前回(12月3日時点)では、理論株価と比較して日経平均は6%割高だったが、今回は9%割安に転換した。その理由と、そうした環境下において割高から割安に転換した注目銘柄を紹介しよう。

日経平均株価は理論株価も下落したが
それを上回って日経平均は下落した

 株は割安な時に買って値上がりしたら売るのが基本。ただ、その割安の判断が難しい。そこで役に立つのが理論株価だ。現在の株価が理論株価より安ければ割安、現在の株価が理論株価より高ければ割高で、非常にカンタンに割安な株を発見する目安となる。

 さらに、ダイヤモンド・ザイでは個別銘柄だけでなく、日経平均株価の理論株価も算出。今回の日経平均株価の理論株価は1万8593円だ。

 前回は日経平均株価が大幅に上昇したことで理論株価より6%割高だった。それが今回は、理論株価より9%割安に転換した。これはひとえに、日経平均株価が前回の1万9939円から1万6960円へと、約3000円も大幅に下落したことが原因といえる。

 実は理論株価も世界経済に不透明感が漂うなどの理由で企業の業績予想が下方修正されたことを反映し、前回(1万8779円)より約200円、低下している。ただ、理論株価よりも実際の株価のほうの落ち込みが激しかったため、割安に転換したというわけだ。

 個別銘柄をみていこう。日経平均株価に大きな影響を与えるファナック(6954)とファーストリテイリング(9983)の株価は理論株価に対して今回も割高だったが、ファナックは110%から70%に、ファーストリテイリングも128%から92%にと、割高度が大幅に減少した。同じく、日経平均を大きく左右するソフトバンク(9984)は前回も今回も割安で、しかも割安度が29%から35%にと若干増加している。

 日経平均採用銘柄で、前回は理論株価より割高だったが今回は割安に転換した銘柄は全部で14銘柄。その中でも、前回より理論株価が高く、かつ実際の株価が前回よりも安くなっているのは、0.5%割高から28%割安に転換した富士重工業(7270)、28%割高→28%割安のSUMCO(3436)、17%割高→17%割安の東宝(9602)、6%割高→14%割安の東京エレクトロン(8035)の4銘柄だった。

ヤマハ発動機や東洋ゴムなどの
12月決算で割安に転換した株に注目!

 市場全体を見渡せば、前回より理論株価が高く、かつ実際の株価が全回よりも安くなっている銘柄は93銘柄(先の日経平均採用銘柄を除く)もある。

 中でも、不動産業のファーストブラザーズ(3454)は今回の割安度は80%に達する。同社は11月決算。今期売上高は約2.7倍増となるため、理論株価は前回よりも大幅にアップした。また、情報・通信のカヤック(3904)も12月決算で、今期は37%増収・26%増益となるため理論株価が上昇した。

 大手では、ヤマハ発動機(7272)や東洋ゴム工業(5105)。どちらも12月決算で、今期は増収増益予想のため、理論株価が上昇した。特に東洋ゴムは前期大幅減益だったが、今期は前々期並みの利益を計画しており、それが理論株価の上昇につながった。これらの銘柄のように、10〜12月決算で、前期より増収増益を計画している企業が狙い目になるだろう。

 最後になったが、理論株価の算出方法を紹介しよう。理論株価はその株の成長価値(予想1株益に将来の想定成長率を掛けて算出)と利益価値(予想1株益に将来利益の織り込み年数を掛けて算出)、そして資産価値(直近の1株純資産)を合計したもの。つまり、業績と財務のデータから算出している。

 ところで、今発売中のダイヤモンド・ザイ5月号(表紙は土屋太鳳さん)には、「買っていい×買ってはいけない!人気の500株激辛診断」が載っている。今回紹介した理論株価のほか、オススメの高配当株や株主優待株、そして10万円株などが満載だ。さらに、過去15年間を検証してわかった「日本株の正しい儲け方」や、「ゆうちょ&都銀&地銀 銀行株100の業績・配当判定」もオススメ。気になる投資情報満載のダイヤモンド・ザイ5月号をぜひチェックしてほしい。