インフルエンザにかかるとけいれんや意識障害、異常行動が起こる「インフルエンザ脳症」の患者が増えている。重篤になると命にかかわるため国立感染症研究所が注意を呼びかけている。

同研究所の調べによると、2016年3月6日までに発症したインフルエンザ脳症の患者数は161人で、昨季の101人を大きく上回り、過去5年間で最悪のペースだ。このうち15歳未満が86%の138人と、例年の60〜70%より多い。今季のウイルスの中心が、インフルエンザ脳症が大流行した2009〜2010年シーズンと同じ種類のものであることが増加の原因とみられる。

インフルエンザ脳症は、急激に発症するのが特徴。発熱後数時間から1日以内で全身がガタガタ震え始める。その前触れの意識障害では両親が分からなかったり、食べ物と食べ物でない物の区別ができなかったりする。けいれんが短時間で収まる場合は熱性けいれんの可能性があるが、10〜15分以上続く場合は早めに医療機関にかかるとよいといわれる。