できる人は十分な睡眠時間を確保することから始まる?

写真拡大

知性と魅力を感じさせる見た目の「できる人」だと思われるためには、しっかりと睡眠を取り、疲労を感じさせないこと――そんな研究結果が、英セント・アンドルーズ大学大学院心理神経科学研究所の研究者らによって発表された。

顔の見た目が印象形成に大きく影響していることは知られている。研究者らは、5〜17歳までの学生90人と、18〜33歳までの社会人100人の顔写真を撮影。画像加工をおこない、口の曲がり具合とまぶたの開いている幅を微妙に調整し、いくつかの表情のパターンを用意した。

この顔写真を前述の190人とは無関係な教師や企業の管理職200人以上に見せ、それぞれの表情がどの程度、知性と魅力を感じさせ、できる人材だと思えるか、というアンケートを実施したところ、どの顔も「口角が下に垂れ、まぶたも下がっている、睡眠不足や疲労感を感じさせるしかめ面」が最も低評価となった。

研究者らはさらに、研究対象者190人が、7〜8時間以上の十分な睡眠をとった日と、4〜5時間以下の睡眠不足の日の顔を撮影し、再度アンケートを実施した。

その結果、睡眠をとっていた日の顔は「できる人材に思える」と評価されたが、睡眠不足の顔は低評価となった。研究者らは、魅力や知性の感じ方は個人差も大きいとしつつ、「生産量などを重視して徹夜をするのは、作業パフォーマンスの低下だけでなく、他人からの評価も低下させてしまう」とコメントしている。

発表は2016年2月25日、米心理学会誌「Journal of Experimental Psychology: General」オンライン版に掲載された。

参考文献
Eyelid-Openness and Mouth Curvature Influence Perceived Intelligence Beyond Attractiveness.
DOI: 10.1037/xge0000152 PMID: 26913618

(Aging Style)