「代表に戻って来れる確信はあった」…定位置奪取に燃えるDF酒井高

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 シーズン序盤は苦しんだ。しかし、ハンブルガーSV所属のDF酒井高徳は自らの力でレギュラーの座をつかみ取ると、日本代表にも昨年10月以来の復帰を果たした。

 今季、シュツットガルトからハンブルガーSVに新天地を求めた。公式戦初戦となった国内杯でこそ先発フル出場を果たしたものの、リーグ戦ではベンチを温め続けた。日本代表を率いるバヒド・ハリルホジッチ監督から「常に試合に出ることを言われていた」酒井高は、昨年のロシアW杯アジア2次予選11月シリーズで代表メンバーから外れてしまう。

 しかし、その後クラブでの存在感を示し始める。リーグ開幕から3か月が経った11月、第12節ダルムシュタット戦で初先発を飾ると、その後は先発フル出場の機会を増やし、第20節ケルン戦からは先発の座を守り続けている。ベンチを温めていた期間も、「チャンスが来たときに絶対に何かを残してやろう」と我慢強く準備を続け、試合に出場するチャンスをつかむと一気に定位置を確保。「クラブでしっかりしたパフォーマンスを出せれば、また代表に戻ってこれる確信はあった」。その言葉どおり、日本代表にも復帰した。

 ハリルホジッチ監督もメンバー発表会見時に「酒井高徳はクラブでよくプレーしている。先発を勝ち取ったのではないかと思う。丁寧にやるし、ディシプリンもある。A代表に呼ぶ資格があると思っている」と評価している。

 ブラジルW杯メンバーにも名を連ねたように、代表の常連でありながらもポジションを確保するには至っていない。それは本人も「理解している」。クラブでは苦しみながらも自身の存在価値を証明し、ポジションを奪い取った。だからこそ、「試合に出たときに自分はこういう選手だとどれだけアピールするかだと思うし、その野心は常に持っている」と次は代表での定位置奪取に闘志を燃やしている。

(取材・文 折戸岳彦)