代表デビューから10年…MF長谷部「この年になってもギラギラしたい」

写真拡大

 あれから10年の月日が経った。06年2月のアメリカ戦で日本代表デビューを飾ったMF長谷部誠(フランクフルト)。今年1月に32歳を迎えた男はデビュー当時の10年前を思い出すと、「やっぱりギラギラしていましたね」と笑った。

 05年に当時所属していた浦和で31試合2得点の記録を残した長谷部は、22歳の若さで翌年のアメリカ遠征に招集された。「あの時はヨーロッパ組が呼ばれていなくて、ジーコさん(当時監督)に呼んでもらえた」と振り返る。同年の夏にはドイツW杯が控えていたこともあり、当然のように長谷部も「ここでアピールできたら(W杯出場の)チャンスがあるんじゃないかと思っていた。経験のある常連組を押しのけてやってやろうという気持ちを強く持っていたし、すごいやる気と希望に満ちていた」と燃えに燃えていたようだ。

 半年後のW杯本大会の登録メンバーには選出されなかったものの、「代表で自分がやれるという感覚をすごいつかめた」とギラギラした気持ちで臨んだ代表活動で確かな手応えを得ており、「この年になっても、そういうギラギラ感は個人的には持ちたいもの」と代表デビューを飾った頃のような気持ちを今も変わらずに持ち続けたいと話している。

 現在の若手選手にもギラギラ感はある。しかし、キャプテンはそれがあまり表に出てこないと感じているようだ。「皆そういう気持ちはあると思いますが、どちらかと言うと内に秘めてしまう。(バヒド・ハリルホジッチ)監督ももっと表に出すということを求めていると思う」と語ると、「代表でもさまざまなポジションで競争が必要だと思うし、長年プレーしている選手たちを脅かすような突き上げも求めないと、最終予選は厳しい戦いが待っています」と下からの突き上げが、チーム力向上には不可欠だとしている。

 まだ2次予選突破は決まっておらず、「残りのホーム2試合、結果はもちろんのこと、見て下さる方々に何かを感じてもらえるようなサッカーをしたい」と意気込みを示しつつ、「今までの経験上、新しい選手がドンドン出てくるとチームも乗ってくるので、そういうところも求めていきたい」と新戦力のさらなる台頭を望んでいる。

(取材・文 折戸岳彦)