Q:毎年2月から5月頃まで、花粉症で目や鼻の症状に悩まされます。頭痛がするときもありますが、治療は特にしていません。何かよい対処法がありましたら教えてください。(28歳・学習塾講師)

 A:花粉症は、上手に対処することで症状を抑え、快適にすごすことが決して不可能ではありません。
 まずは予防が大切! 花粉の体内への侵入をブロックできれば、かなり症状の出現を抑えることができます。花粉の多い日には、マスクや眼鏡を装着する、洗濯物を外に干さないなどの基本的対応で、花粉を相当ブロックできます。

 次に治療ですが、大きく分けて、以下の三つがあります。

 (1)投薬治療。
 もっとも手軽な治療で、自分に合った薬を使用することで症状を効果的に抑えることができます。
 近年、点鼻薬(鼻に直接噴霧する薬)の開発が目覚ましく、これを上手に使用することが花粉症をコントロールするポイントといえるでしょう。
 飲み薬は、眠気などの副作用が出ることがありますが、効果が現れるのが早く、投薬と組み合わせることでより効果を上げることができます。

 (2)手術治療。
 いくつかの種類がありますが、馴染みがあるのがレーザー治療でしょう。これは、アレルギー反応を起こす鼻の粘膜をレーザー等で焼灼することで、鼻づまり、くしゃみ、鼻水といった症状を抑えようという治療です。
 長所は、外来治療の一環として日帰りで行える手軽な治療であるということ、投薬治療で改善しにくい鼻づまりにも効果があることです。

 (3)免疫療法。
 保険適応のスギ花粉の舌下免疫療法があります。スギ花粉のエキスを少しずつ体内に投与します。体を慣れさせてアレルギー体質そのものを変えてしまおうという治療で、一番理想的です。
 しかし、数年単位の長期間の治療を要すること、すべての患者さんに効果が出るわけではないこと、まれに重篤なアレルギー反応が起こり得ることが短所です。

 個々の体質や生活パターンに応じて、以上の治療を組み合わせることで、辛い花粉症をきっと乗り越えることができるはずです。

谷山岳司氏(谷山耳鼻咽喉科クリニック院長)
奈良県立医科大学卒。奈良医大附属病院、伊勢赤十字病院等を経て、現在、谷山耳鼻咽喉科クリニック(奈良県香芝市)院長。地域の方々によりよい医療を提供すべく日々奮闘中。