消費増税の問題で、店内で飲食するのと、テイクアウトを選ぶので税率が変わる可能性について大きな議論を呼んだことは記憶に新しいが、われわれは普段「テイクアウト」に何の疑問も抱くことなく安心して利用している。しかし、中国ではそうはいかないようである。(イメージ写真提供:123RF) 

写真拡大

 消費増税の問題で、店内で飲食するのと、テイクアウトを選ぶので税率が変わる可能性について大きな議論を呼んだことは記憶に新しいが、われわれは普段「テイクアウト」に何の疑問も抱くことなく安心して利用している。しかし、中国ではそうはいかないようである。

 中国メディア・駆動之家は17日、「どうして日本ではテイクアウトする気になるのか そこには驚きの真相が」というやや大げさなタイトルで、日本の「テイクアウト」食品の安全性がいかに確保されているかを紹介する記事を掲載した。

 記事は冒頭、中国で3月15日とされている「消費者権利保護デー」の特別テレビ番組を見て、「問題を起こした会社の態度、そして中国国内飲食業が依然として衝撃的な現状にあることに吃驚した」と紹介。そのうえで、日本の飲食業事情について伝えている。

 まず、厨房について。オープンキッチンでなくとも照明や換気、冷蔵庫、コンロ、洗い場、排水溝などがしっかり標準装備されているとした。そして、原材料の加工から調理に至るまで、食材の洗浄、器具の消毒、服装、作業環境いずれにも厳しい規定が設けられていると紹介。服装は清潔な衣服や靴、マスクを着用し、髪の毛が混入しないよう帽子をしっかり被るようになっていると伝えた。

 さらに、食材管理も厳しく、原産地の明記はもちろん、さらには生産者の名前を公開して販売することもあると説明。品質保持期限も短く設定されており、時間が経過したものは必ず廃棄することになっているとした。これについて、巨大な浪費だとする人もいるが「国民の健康のため、日本では食品の安全に妥協がないのである」と論じた。

 中国国内の食堂での食事にかんする雑談で、「料理がおいしいと思ったら、決して厨房を見ないほうが幸せでいられる」と冗談交じりに話すことがある。それは、個人経営の食堂を中心とする一部の食堂やレストランの「見えない場所」を垣間見たときに、あまりの雑然ぶり、無秩序ぶりに衝撃を受ける経験を度々したからである。見えてしまったものは仕方ないが、できれば見たくなかった、と思うことが多いのだ。

 市民が豊かになり、より生活の質を重視する社会になれば、「厨房がどんなになっているか分からない」店には誰もよりつかなくなり、その多くが世間から淘汰されることになるだろう。中国にもいつかは安心して「テイクアウト」できる時代がやって来るはずである。それがいつになるかは、消費者の「成長」次第だ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)