ウォズニアック、Apple Watchに物申す

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アップルの共同創設者であるスティーブ・ウォズニアックがインターネット掲示板に登場。ユーザーたちからのさまざまな質問に答えるなかで、Apple Watchとその方向性に対して疑念を提示した。

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「Reddit」の『AMA』(Ask Me Anythinig:なにか質問ある?)に登場したスティーヴ・ウォズニアックは、「わたしは(Apple Watchに関して)少し心配している」と、書いている。「500〜1,100ドルの20種の時計[原文ママ]で、違うのはバンドだけだなんて。これは、かつてのアップルの姿ではないね」

彼は、いまのApple Watchの製品カテゴリーが「宝飾品市場、つまり自分を1人の人間としてどれほど重要に考えているかという思い入れによって何かを購入する場所へ、(アップルを)連れて来てしまった」と心配している。

英国におけるApple Watchのラインナップのうち最も高価なものは18カラットのローズゴールド製で、その価格は13,500ポンド(約218万円)だ。こうしたラインナップは、同社の「世界を本当に大きく変えた」歴史を裏切ることになった、とウォズニアックは語った。

正直に生きるべきだ

ほかにも、ウォズニアックは、自律走行車からコミックに至るまで、何千ものRedditユーザーからの質問に回答している。いままさに起きている問題、サンバーナーディーノ銃乱射事件に端を発する問題について、ウォズニアックは、FBIからのiPhoneロック解除を求める要請をアップルが拒否した姿勢を擁護した。

「『あなたを監視してはいない』とか『一定のレヴェルにおいて、あなたのプライヴァシーを守る』と約束するなら、その言葉は守られなくてはいけない。正直に生きるべきだ。わたし自身も、他人をコソコソ詮索するような人間ではいないようにしている」

ウォズニアックは、iPhoneに“バックドア”をコーディングすることが、犯罪者からの攻撃に対して脆弱性を残しうるとも論じている。

「わたしの人生で2度、ウイルスになりえたかもしれないものを書いたことがある。そのソースコードは完全に破棄したが、寒気がしたんだ。これは危険なものだってね。もしアップル製品に人に侵入を許すようなコードが書かれていたら、悪人は手を尽くしてそれを見つけ出すだろう」

アップルとFBIは、3月後半にカリフォルニア州裁判所にて顔を合わせる予定だ。そこで裁判官は、政府によるアップルへの控訴を支持するか否か、判決を下すことになる。

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1/91.パンチカード・マシン

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2/92.1935年の計算機

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3/93.世界初のディスクドライブ

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4/94.1964年のスパコン

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5/95.1960年代のミニコン

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6/96.ARPANET

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7/97.世界初の人気トランジスタ・ラジオ

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8/98.ゲーム会社Atariとジョブズ氏

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9/99.『Apple I』

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アップル退社後、小学校でプログラミングを教えていたというウォズニアック。WIRED.jpのアーカイヴ記事・ウォズニアックがご案内、ヴィンテージ・コンピューターの歴史より、写真ギャラリーを引用した。

ウォズニアックは、1985年にアップルを退社している。にもかかわらず、彼はこの会社への生涯にわたる献身を表明した。「アップルはわたしのいままでの人生のなかで最も重要なことであり、それはわたしが立ち去って、外の世界で何をやろうとしても関係ない。わたしが言いたいのはたったひとつ、わたしはアップルだ、ということだ」

ウォズニアックは、1976年にスティーブ・ジョブズとともにアップルを設立し、同社初のコンピューター「Apple I」・「II」を設計した。そののち彼は小学校で教壇に立つべく退社したが、その人生の大半はアップルとジョブズとともにあった。

Apple Watchについての彼の疑問は別にして、ウォズニアックは、ティム・クックのリーダーシップに熱心だった。「わたしはティム・クックと彼が率いるアップルを心から応援したい。それから、スティーブ・ジョブズがいないことを、心から残念に思っている」

アップルは、新たなエントリーモデルiPhoneを発表する予定のイヴェントを、3月21日に開催するとしている。また、iPad AirとMacBook Airのアップデートヴァージョンの詳細がリリースされると期待されている。