18日、澎湃新聞は中国山東省で起きた大規模な違法ワクチン売買について伝えた。イメージ写真。

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2016年3月18日、澎湃新聞は中国山東省で起きた大規模な違法ワクチン売買について伝えた。

同省済南市警察によると、同省の病院で医師として働いていた女(47)は医大卒の娘と共謀し、2010年から5年間余りにわたり違法にワクチンを売買していた。2人は児童や大人に使用される任意接種用のワクチン25種を違法販売業者から低価格で仕入れ、全国18省に販売していた。販売額は3億1000万元(約53億円)に達し、購入額を入れた取引総額は5億7000万元(約98億円)に上った。

医師として働いていた女は2009年にも同じ違法行為で執行猶予5年の懲役3年を言い渡されていた。女は執行猶予期間中に堂々と犯行を繰り返し、規模をさらに拡大していた。すでに内モンゴル自治区や河南省、河北省、山東省などで関与した人物16人が身柄を拘束されている。依然として関与した者が数多く各地に散らばっており、当局は捜査を続けている。

済南市警察によると、女らが販売していたワクチン自体は正規の工場で製造されたものだが、ワクチンを保管していた倉庫は14℃に達し、規定の2〜8℃を大きく上回っていた。倉庫からは児童用の水ぼうそうや髄膜炎、成人用のインフルエンザ、狂犬病などのワクチンが見つかっている。これについて北京大学医学部免疫学の王(ワン)副主任は、「殺人行為だ」と指摘している。

王副主任は、「2〜8℃で保管および運送するのが規定だが、これに従わないとワクチンの効力が失われる可能性がある。狂犬病のような致死率の高い伝染病の場合、効力のないワクチンを接種したことにより適切な治療が行われず患者を死に至らしめる危険性がある。販売されたワクチンの行方を全て割り出す必要がある」と指摘した。現在女らは起訴され、審議に向け準備が進められている。(翻訳・編集/内山)