台湾シリーズの熱戦に沸く桃園球場=2015年10月撮影

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(台北 19日 中央社)プロ野球選手の野球賭博や八百長への関与を防ごうと、台湾で2009年に設立された信託の資産規模が、1億3000万台湾元(約4億5000万円)を超えていることが、管理を行っている国泰世華銀行の関係者の話で分かった。

台湾プロ野球では1990年代後半から野球賭博や八百長が多発し、人気が大きく低下。チーム数も1997年の11球団をピークに減少し、2009年には創設時(1990年)の4球団にまで減った。ただ、2013年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で台湾代表が初めて8強入りしたのがきっかけで、復活の兆しを見せている。昨年は1試合平均観客動員数が5531人と、3年連続で5000人の大台を上回った。1990〜1995年の6年連続5000人突破以来の盛況ぶりとなった。

選手は毎月の給与の一部、球団側は契約金の3分の1などを信託に預ける。通常は引退後に受け取ることができるが、もし野球賭博などに関わって有罪判決が確定した場合には、選手らが組織する労働組合により全額没収されるという。

中には預けた資産の累計が300万台湾元(約1030万円)を超える選手もおり、没収制度が野球賭博、八百長に対する抑止力となっている。

(田裕斌/編集:杉野浩司)