本日3月19日、「映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!」が公開される。
春恒例となっているプリキュアのオールスターズ映画は、歴代のプリキュアがタイトルを超えて力を合わせ、今年のプリキュアへプリキュア魂が継承される作品。
本作はプリキュア映画20作目! 歴代で最多の44人が集合、なおかつ作詞家・作曲家の森雪之丞による音楽プロデュースを受けた「本格的ミュージカル映画」になっている。とにかくてんこもりだ。


2月から放送している新しいプリキュア「魔法つかいプリキュア!」の2人、キュアミラクルとキュアマジカルは、ある日街中で偶然ほかのプリキュアに出会う。そこに突然襲ってくる敵! 正体は「プリキュアの涙」を狙おうとする魔女ソルシエール(声:新妻聖子)と子分のトラウーマ(声:山本耕史)だった。
涙を狙われているのはミラクルとマジカルだけではない。歴代プリキュアたち、合計44人が狙われている! さまざまな出来事を乗り越えてきた先輩プリキュアは、どんなにピンチでもへこたれない。でも、プリキュアになったばかりのミラクルとマジカルは──。
一方、敵側にも何か複雑な事情がある模様。魔女ソルシエールの、そしてトラウーマの目的はいったい!?
こうしたストーリーを、7曲の新曲と、懐かしい気持ちでいっぱいになる変身シーンと必殺技、そして全力のプリキュアのバトルで展開していく。

「ミュージカルだけはやめておこう」を解決した手法


曲の中での掛け合いをしたり、気持ちをまっすぐに歌で表したりと、本作は日本ではほとんど見られない本格的なミュージカルアニメ映画。
プリキュア声優陣のがんばりはもちろんのこと、ミュージカルや舞台の経験豊富なゲスト声優の2人の確かな技術によって、笑ったり涙腺を思い切り刺激されたりする。

映画に先駆けて発売されている「プリキュア新聞」では、映画のプロデューサー若林豪のインタビューが載っている。
〈企画の検討を始めた当初「ミュージカルだけは、やめておこう」と思っていたことがあるんですよ。ミュージカル作品はシナリオと、物語にリンクした歌を作ったうえで、それに合わせて絵を作らなくてはいけませんが、例年の制作の流れを考えると、スケジュールが足りないと思ったからです〉
それを解決したのが、特撮の手法。「列車戦隊トッキュウジャー」「手裏剣戦隊ニンニンジャー」の制作に携わった若林は、「特撮部分をシナリオ完成前に撮影開始する」「監督とアクション監督と特撮監督を分業制にする」という方法を学び、プリキュア映画のアニメ作りに取り入れた。
まさに東映の「ニチアサ」のノウハウを結集したような映画だ。

まさにオールスターズ映画、でも来年は……!?


オールスターズ映画ならではの喜びも大きい。秋映画では見られなかったあのプリキュアの必殺技や、「映画プリキュアオールスターズ NewStage」三部作で登場したキュアエコーの大活躍など、過去作をずっと応援してきたファンであればあるほど涙腺がボロボロになっていくことは間違いない。
そして物語を締めくくるED。これはもう絶対に劇場で見てほしい!(ほぼ確実に泣きます)

物語のストレートなメッセージと、オールスターズの幸福を詰め込んだ本作。
けれど「プリキュア新聞」の鷲尾天プロデューサーのインタビューには、気になることが書いてある。
「次回、もう1回、春のこの時期に、きちんと映画を作ることがあった場合には…『オールスターズ』って言えないかもね!?」
「子どもたちの気持ちが乗るものがきちんと作れないのであれば、人数については、きちんと考え直すべきではないかということです。今回、みんながどういうリアクションをするかを見ないといけない」
オールスターズ映画はお祭りだが、決められた尺とプリキュアの活躍のバランスをとるのに制作陣は常に悩んでいる。子どもに伝えたいメッセージをしっかり届けるために、変化の方向に舵を切ることも必要とされてきている……のかもしれない。

プリキュアは変わっていくけれど、根っこのところは変わらない。
そんなプリキュアをずっと追いかけてきた記者が作っている「プリキュア新聞」には、「魔法つかいプリキュア!」から初代「ふたりはプリキュア」まで、さまざまな特集記事が載っている。
3月19日は映画館に行ってボロ泣きして、そして「プリキュア新聞」を読んでさらにウルウルしよう。

(青柳美帆子)