チェン・ウェンタン監督

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(台北 19日 中央社)映画監督のチェン・ウェンタン(鄭文堂)氏は18日、台北市内で行われたイベントに出席し、中国大陸資本の台湾への流入について、問題を提起した。

イベントは、チェン監督がメガホンを取り、台湾の民主化の発展を描いたテレビドラマ「燦爛時光」に関連して行われたもの。パンクバンド「滅火器」(Fire EX.)のボーカルで、同作にも出演したサム(楊大正)を交え、作品製作の理念や5月に誕生する新政権への期待を語った。

チェン監督は、政権交代に過度な安心を抱いてはいけないと話し、「市民が政府を率いるのだ」と政府を注視していくことの必要性を唱えた。

さらに、中国大陸の資本を前に、多くの文化人が政治事件に関する題材を扱わないようになったと指摘。「書いてはいけない、触れてはいけないことがまだあるとすれば、それは悲しい」と語り、「台湾人は多くの場合、自分で自分を制限している」と苦言を呈した。

この日は、中国大陸との「サービス貿易取り決め」をめぐり、撤回を求める学生グループなどが立法院(国会)議場を占拠したことに端を発した一連の社会運動、通称“ひまわり学生運動”からちょうど2年にあたる。サムは当時、学生らを応援しようと、楽曲を書き下ろした。「新政権を選んだ後の責任が全て政府にあるというわけではない」と話し、政治への継続的な参加を若い世代に呼び掛けた。

(鄭景ブン/編集:名切千絵)