なでしこ退任佐々木監督が後任最有力高倉監督を評価、世代別代表を知ることは「理想的」

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 日本女子サッカー界に伝説を残した指揮官が退任会見を行った。ただ、日本女子代表(なでしこジャパン)の佐々木則夫監督はいつものように柔和な笑顔を交えながら約30分間の会見に臨み、「世界大会に出た時より質問が多いですね。退任のほうがね」と、いつもの佐々木節で会見を終えた。

 リオデジャネイロ五輪予選の敗退の責任を取って退任する。日本サッカー協会(JFA)には大会終了翌日の10日に辞任を申し出て受け入れられた。ただ、この結果によって佐々木監督の功績が汚されてはいけない。2011年のW杯で初めて日本女子サッカーを世界一に導き、以後も世界のトップレベルを維持し続けてきた手腕は今後も高く評価され続けるべきだ

 佐々木監督は指導して11年、監督として9年間関わってきたなでしこジャパンの選手たちに「頼りなさそうな私でしたけど、これまでよく付いてきてくれた」と頭を下げる。異性を指導することについての難しさについても、「選手たちの志が高い選手たちばかりだったので、僕自身は男性を指導するのとそんなに変わりはなかった。女性だからと特に大変には感じなかった」と感謝を語った。

 注目の今後については、「本当に今は真っ白な状況」と白紙であることを強調。しかし今後も女子サッカー界へのサポートは惜しむつもりはなく、「いずれにしてもどんな形でも、女子サッカー界には寄与したいと思っている。間接的でもアドバイスはしたい」と希望を語った。

 後任については、現在U-23日本女子代表を率いる高倉麻子監督の昇格が確実とみられる。佐々木監督は「決まっていない人についてどうこう言うことではない」とした上で、「非常にいい指導者だと僕は思う」と高倉監督を評価。自身が就任当初、U-19代表の監督を兼任していたことで、若い世代への移行への移行がスムーズに行ったことを踏まえ、「若い世代のアジア、世界大会を経験してさらになでしこに繋げるという仕事は僕は理想的だった」とし、「世界と日本の足元をしっかり見て、いいチームを作ってください」とアドバイスした。

(取材・文 児玉幸洋)
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