17日、中国の高齢者の中には依然として迷信を信じる人がおり、先月には四川省でシャーマンが治療と称し女性を蒸し殺しにした事件は記憶に新しい。これに似たような事件が江西省九江市修水県でも起き話題となっている。資料写真。

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2016年3月17日、中国の高齢者の中には依然として迷信を信じる人がおり、先月には四川省でシャーマンが治療と称し女性を蒸し殺しにした事件は記憶に新しい。これに似たような事件が江西省九江市修水県でも起き話題となっている。

観察者網によると、被害者の女性(64)は同県に一人で住む独居老人だった。娘が2人いたがいずれも結婚し離れて暮らしており、婿との関係がうまく行かず疎遠になっていたという。そんな中、女性は隣に住む男(30)と知り合い、家族ぐるみの付き合いを始めた。男は道を極めた法師だと名乗り、迷信を信じていた女性は夢でヘビにうなされたと男に相談すると、男は法力でヘビの悪霊を除霊すると提案し、2015年4月20日に女性を殺害した。女性は不動産を複数所有し経済的に恵まれていたため、その財産を狙った犯行だった。

女性の遺体は家族が発見し、警察は争った痕跡がなく遺書があったことから自殺と判断したが、その後不審な点が見つかり他殺の線も含めた捜査を開始。すると隣に住む男が容疑者として浮上し、死亡時に女性の口に付着していたテープに男のDNAが検出されたことや監視カメラの映像を証拠に男を逮捕した。その後の調査で、男が法師と称し各地で詐欺を繰り返していたことが分かっている。

警察によると、男は「首をつればヘビの悪霊は退散する。ロープには法力をかけたため実際に死ぬことはない」と女性をだました。さらに、「口から悪霊が逃げないため」を理由に、女性にご飯を含ませテープで口をふさいだ。これは当然除霊目的ではなく、女性が悲鳴をあげられないようにとの目的だった。女性は除霊のお礼に不動産を譲ると約束していたが、用心深い男は事前に遺書を書かせ、「死後遺産を男性に譲り渡す」と書かれた遺書の効力を主張し、女性の家族と遺産を争い裁判まで起こした。

同事件は金に目がくらんだ人間の卑劣さを垣間見ることができるが、同時に独居老人の危険性を浮き彫りにしている。中国では近年独居老人が増えており、こうした危険性は人ごとではない。仮に女性が家族と一緒に暮らしていたら、今回の悲劇は起きなかったのかもしれない。(翻訳・編集/内山)